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学習障害(LD)とは?読み書き・計算が苦手な理由と対応方法

📖 約70✍️ 金子 匠
学習障害(LD)とは?読み書き・計算が苦手な理由と対応方法
学習障害(LD)の基本的な定義から、読み書き・算数といった具体的な困難のメカニズム、そして家庭や学校で実践できる対応方法までを網羅したナレッジベース記事です。LDが本人の努力不足ではなく脳の特性であることを解説し、ICTツールの活用や合理的配慮の重要性を強調。さらに、自信喪失からくる二次障害の防ぎ方や家族のメンタルケアについても触れ、当事者が自分らしく学ぶための具体的な道筋を提示します。「できないことを直す」のではなく「できるやり方を見つける」ための実践ガイドです。

学習障害(LD)の理解と個性を活かすサポートガイド

「一生懸命勉強しているのに、どうしても漢字が覚えられない」「計算問題になると頭が真っ白になってしまう」といった悩みを抱えていませんか。お子さんの学習の様子を見て、怠けているわけではないのに成果が出ないことに、もどかしさを感じている保護者の方も多いかもしれません。

これらの困難は、本人の努力不足や親の育て方のせいではなく、脳の情報の処理の仕方に特徴がある学習障害(LD)が原因である可能性があります。LDは目に見えにくい障害であるため、周囲から誤解を受けやすく、本人が一番傷ついていることも少なくありません。

この記事では、LDの定義や種類、具体的な「苦手」の正体、そして今日から家庭や学校で実践できる具体的な対応方法について詳しく解説します。特性を正しく理解し、適切なツールや工夫を取り入れることで、学びのハードルは劇的に下げることができます。お子さんの笑顔を取り戻すためのヒントを、一緒に見つけていきましょう。


学習障害(LD)とは何かを知る

LDの定義と基本的な考え方

学習障害(LD:Learning Disorders)とは、全般的な知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す状態を指します。最近では、医学的な診断名として限局性学習症(SLD)と呼ばれることも増えています。

LDの最大の特徴は、知能指数(IQ)が標準的であるにもかかわらず、特定の学習分野においてのみ、年齢や学年から期待されるレベルよりも大きく下回る点にあります。この「ギャップ」こそが、本人を苦しめる大きな要因となります。本人は周りと同じようにやりたいと思っているのに、どうしても脳がスムーズに情報を処理してくれないのです。

文部科学省の調査(2022年)によると、小中学校の通常学級に在籍する児童生徒のうち、学習面で著しい困難を示す割合は約6.5%にのぼると推計されています。これは30人学級であれば1クラスに2人程度は存在することを意味しており、決して珍しいことではありません。

なぜ「苦手」が生じるのか

LDの原因は、親の教育方針や本人の性格ではなく、中枢神経系の機能障害によるものと考えられています。脳が視覚的な情報(文字の形)や聴覚的な情報(音)を処理し、それらを結びつけるプロセスにおいて、独自のバイアスや情報の「詰まり」が発生している状態です。

例えば、私たちが文字を読むとき、脳内では「文字の形を認識する」「その形に対応する音を思い出す」「言葉としての意味を理解する」という複雑なステップを一瞬で行っています。LDがある方の脳では、このステップのどこかでエラーが起きやすくなっています。

また、ワーキングメモリ(作業記憶)の容量が小さいことも影響している場合があります。ワーキングメモリとは、情報を一時的に頭の中に留めておきながら作業を行う力のことで、計算の繰り上がりを覚えたり、長い文章の主語を覚えながら最後まで読み進めたりする際に不可欠です。この容量がいっぱいになりやすいため、作業が途切れてしまうのです。

LDの3つの主な分類

学習障害は、主にどの分野に困難が現れるかによって大きく3つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を以下のテーブルにまとめました。複数のタイプを併せ持つ方もいれば、特定の分野だけが際立って苦手な方もいます。

タイプ 一般的な名称 主な困難の内容
読字障害 ディスレクシア 文字を読み飛ばす、音読がたどたどしい、意味が取れない
書字表出障害 ディスグラフィア 漢字の細かい部分を間違える、鏡文字を書く、板書が遅い
算数障害 ディスカリキュリア 数字の大小がわからない、九九が覚えられない、図形が苦手

💡 ポイント

LDは「発達障害」の一種であり、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)と併存することが非常に多いです。読み書きの苦手さが、実は集中力の欠如から来ている場合もあるため、全体的な特性を見極めることが大切です。


読み書きの困難(ディスレクシア・ディスグラフィア)

「読むこと」の苦しさとメカニズム

読字障害(ディスレクシア)の方は、文字がただの図形に見えたり、歪んで見えたりすることがあります。これを「視知覚の課題」と呼びます。行を飛ばして読んでしまったり、どこを読んでいるのかわからなくなって迷子になってしまったりするのは、視点が定まりにくいことが原因です。

もう一つの原因は「音韻処理の課題」です。ひらがなの「あ」を見て、瞬時に「a」という音に変換する力が弱いため、一文字ずつ拾い読み(逐次読み)になってしまいます。音読にエネルギーを使い果たしてしまうため、読み終わった後に「何が書いてあったか」という内容の理解まで手が回りません。

例えば、ある当事者の方は「文字が虫のように動いて見える」と表現することもあります。このような状態のまま、クラス全員の前で教科書を読まされることは、本人にとって耐え難いストレスとなります。無理に音読をさせるのではなく、本人の困難の正体を知ることが第一歩です。

「書くこと」の苦しさと板書のハードル

書字表出障害(ディスグラフィア)では、文字を書く動作そのものに困難が生じます。手先の不器用さ(微細運動の苦手さ)が原因である場合もあれば、文字の形を頭の中に正しくイメージできないことが原因である場合もあります。漢字の「はね」や「はらい」を極端に気にしすぎて、手が止まってしまうこともあります。

学校生活で最も大きなハードルとなるのが「板書」です。先生が黒板に書いた文字を見て、それを一時的に記憶し、手元のノートに再現するという作業は、LDの子にとって高度なマルチタスクです。黒板とノートを何度も見返しているうちに、先生が何を言っているのか聞き逃してしまい、学習全体が遅れていくという悪循環に陥りやすくなります。

また、作文などで自分の考えを文章にまとめることも困難です。頭の中には豊かなアイデアがあるのに、それを「文字」という形式に変換するフィルターが詰まっている状態です。この場合、口頭ではスラスラと説明できるのに、紙に書かせると一行も書けないといった現象が起こります。

家庭でできる読み書きのサポート

読み書きのトレーニングを無理に繰り返すことは、学習嫌いを加速させるリスクがあります。まずは「負担を減らす工夫」を優先しましょう。読むことが苦手なら、大人が横で指を差しながら一緒に読んであげる、あるいは1行ずつ見えるように「リーディングトラッカー」という道具を使うのが効果的です。

書くことのサポートとしては、ノートの升目を大きくする、または十字のリーダー線が入ったノートを選ぶことで、文字の構造を捉えやすくしてあげましょう。漢字練習についても「10回書く」といった量的な課題ではなく、「正しい形で1回書けたらOK」とするなど、質的な評価に切り替えることが有効です。

また、最近ではICT機器(タブレットやPC)の活用が非常に注目されています。音声読み上げ機能を使えば、自分の耳で内容を理解できますし、フリック入力やキーボード入力を使えば、書くストレスから解放されます。これらはズルをしているのではなく、視力の悪い人がメガネをかけるのと同じ「正当な配慮」です。

✅ 成功のコツ

「読めないなら耳から聞く」「書けないなら打つ」という代替手段を早期に取り入れましょう。学習の目的は「読み書きすること」ではなく「知識を得て考えること」であると、周囲の大人が意識を変えることが大切です。


算数の困難(ディスカリキュリア)

数概念の理解と計算の壁

算数障害(ディスカリキュリア)を持つ方は、数字という抽象的な記号と、実際の「量」を結びつけることが苦手です。例えば、「5」という数字を見て、それがリンゴ5個分であるというイメージがパッと浮かびません。そのため、10より大きい数の構造(10が1つと5が3つで13、など)を理解するのに時間がかかります。

九九の暗記も大きな壁になります。音の響きだけで覚えようとしても、意味が伴わないために定着しません。「しちしちしじゅうく(7×7=49)」といったリズムが頭に入らず、計算のたびに指を使って1から数え直さなければならない状況が生じます。

計算のアルゴリズム(手順)を覚えることも困難です。筆算において「どこにどの数字を書くか」「どこから繰り上げるか」といった配置のルールがわからず、混乱してしまいます。これらは算数的センスの欠如ではなく、視空間認知や記憶の保持力の課題であることが多いのです。

図形・文章題でのつまづき

算数の困難は計算だけにとどまりません。図形問題において、複雑な図形を分解して捉えたり、展開図を頭の中で組み立てたりすることが苦手な場合があります。また、文章題では「読むこと」の苦手さが影響し、問題文の意味を読み取る前につまずいてしまうケースも多々あります。

「あわせて」「のこりは」「何倍」といった算数特有の用語が、具体的な操作と結びつかないことも特徴です。何を求めればよいのかがわからないため、とりあえず問題に出てきた数字を適当に足したり引いたりして、運任せに回答してしまう傾向が見られることもあります。

さらに、時間の概念(あと何分で終わるか、時計の読み方)やお金の計算といった、日常生活に直結する数理的処理にも影響が出ることがあります。これらは生活の自立に関わる重要な要素であるため、早期からの具体的なサポートが必要となります。

算数を嫌いにならないための工夫

算数のサポートで最も大切なのは、「具体物」を使うことです。おはじきやブロック、図解などを用いて、徹底的に視覚化・具体化しましょう。頭の中で計算させるのではなく、手を動かして「量」を実感させるプロセスを繰り返します。

九九や公式を暗記できない場合は、無理に覚えさせようとせず、一覧表を手元に置いて「見ながら計算して良い」というルールにしましょう。計算のプロセスを理解することが目的であれば、九九が言えなくても、表を見て答えを出せれば算数の学習は進めることができます。高学年であれば、電卓の使用を検討するのも一つの方法です。

また、文章題については、大人が問題を読み上げてあげたり、文章の内容を図に描いて整理する手伝いをしてあげましょう。つまずきのポイントを特定し、「計算ができないのか」「問題が読めないのか」「式が立てられないのか」を分けて対応することが、本人の混乱を防ぐ鍵となります。

⚠️ 注意

「何度もやればできる」という精神論は、算数障害の子にとっては逆効果です。脳の特性上、同じ方法で繰り返しても定着しないことが多いため、やり方を変える(戦略を変える)アプローチが必須となります。


学校・社会での「合理的配慮」

合理的配慮とは何か

合理的配慮とは、障害のある人が他の人と平等に教育やサービスを受けられるよう、個々のニーズに合わせて提供される調整や工夫のことです。2024年4月から、民間事業者においてもこの配慮を提供することが義務化されました。学校教育の場においても、LDの子が学ぶ権利を守るために不可欠な考え方です。

LDの場合の合理的配慮には、以下のような例が含まれます。

  • テストの時間を延長する
  • 問題用紙の漢字にルビ(ふりがな)を振る
  • タブレット端末で板書を撮影したり、タイピングで回答したりすることを認める
  • 解答欄を大きくしたり、別室で受験させたりする
  • 計算機や公式集の持ち込みを許可する

これらは決して「甘やかし」ではありません。目が見えにくい子がメガネをかけるように、足が不自由な人が車椅子を使うように、本人の持っている力を発揮するための公平な環境整備です。周囲の理解を得るためには、本人や家族が自分の特性を説明し、何が必要かを伝える「セルフアドボカシー(自己擁護)」の力も重要になります。

個別教育計画(IEP)の作成

学校でのサポートを組織的に進めるためには、「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」の作成を学校側に依頼しましょう。これは、本人の強みと課題、具体的な目標、どのような支援を行うかを文書化したものです。LDの子は教科によって得意不得意が激しいため、きめ細かな計画が効果を発揮します。

担任の先生だけでなく、通級指導教室の担当者や特別支援教育コーディネーターと連携することが大切です。学年が変わっても支援が途切れないよう、情報を引き継いでいくツールとしても機能します。家庭での様子や、どのような配慮があれば宿題が進むかといった情報を学校側に提供し、協力体制を築いていきましょう。

最近では、LDの子が通常学級に在籍しながら、一部の時間だけ別室で専門的な指導を受ける「通級による指導」も広く普及しています。そこで読み書きの独自の戦略を学んだり、ICTツールの使い方を練習したりすることで、本人の自立心が大きく育ちます。

大人になってからのLDと就労

学習障害は成長とともに消えるものではありませんが、適切な対処法を身につけることで、社会人として十分に活躍できます。大人になると、自分である程度環境を調整できるため、学生時代よりも生きやすさを感じる方も多いです。重要なのは、自分の苦手な作業を「技術」や「人の手」でカバーする方法を確立することです。

職場における工夫の例:

  1. 指示はメモではなく、メールやチャットなど「文字データ」で送ってもらう(読み上げソフトが使えるため)
  2. 重要な会議の内容は録音の許可を得る、またはAIによる自動文字起こしツールを使う
  3. 報告書はテンプレートを活用し、音声入力で作成する
  4. スケジュール管理はスマートフォンの通知機能をフル活用する

自分の得意分野(クリエイティブな発想、プレゼンテーション、特定の技術など)を活かせる職種を選ぶことも成功の近道です。LDを持つ著名な経営者や芸術家は世界中に多く存在します。文字が苦手であっても、それは知性や人間性の欠如とは一切関係がないということを、本人も周囲も忘れないようにしたいものです。

💡 ポイント

「障害者雇用」という枠組みを利用して、必要な配慮(指示の出し方の工夫など)を受けながら働く選択肢もあります。ハローワークの専門窓口などで相談してみるのも良いでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q. 病院で診断を受けるべきでしょうか?メリットは?

A. 診断を受ける最大のメリットは、本人の困難が「脳の特性」であることを医学的に証明できる点にあります。これにより、本人が自分を責めるのをやめるきっかけになります。また、学校で合理的配慮(テスト時間の延長やPC使用など)を正式に受ける際に、診断書が必要になるケースも多いです。少しでも疑いがある場合は、発達外来や児童精神科などで検査(WISC-IVなど)を受けることを検討してみてください。

Q. 漢字練習を嫌がって泣いてしまいます。無理にさせるべき?

A. 泣くほど嫌がっている場合、それは本人にとって「不可能なことを強要されている」状態かもしれません。無理に続けさせると、学習そのものへの強い拒絶反応(二次障害)に繋がる恐れがあります。漢字の書き取りを「5回書く」から「空中に指で大きく1回書く」「粘土で文字の形を作る」など、五感を使った別の方法に変えてみましょう。それでも難しい場合は、無理に書かせず、読めるようになることやタブレットで変換できることを目標にする勇気も必要です。

Q. LDは遺伝しますか?

A. LDには遺伝的な要因が関与しているという研究報告もあります。親や兄弟に似たような傾向がある場合、お子さんにも現れる可能性は否定できません。しかし、遺伝がすべてではなく、環境や早期のサポートによってその後の発達は大きく変わります。もし親御さん自身にも読み書きの苦労があったなら、その経験をお子さんに寄り添うための糧として、「あなたの気持ちがよくわかるよ」と共感の言葉をかけてあげてください。

Q. 知的な遅れがないのに、なぜLDと呼ばれるのですか?

A. 「障害」という言葉には抵抗を感じるかもしれませんが、現在の福祉・教育制度において適切なサポート(予算や人員、配慮の権利)を受けるためには、分類としての名称が必要になります。LDという言葉は、本人の能力が低いことを示すのではなく、「学習という特定の場面において、社会的な障壁(バリア)にぶつかっている状態」を指す公的なキーワードだと捉えてください。


心を守るための「二次障害」対策

自信を失うことから始まる「負の連鎖」

LDを持つ子にとって最も怖いのは、読み書きができないこと自体よりも、それによって自信を失い、心が折れてしまう「二次障害」です。「どうせ頑張ってもできない」「自分はダメな人間だ」という強い自己否定感は、不登校、引きこもり、抑うつ、攻撃的な行動などを引き起こす原因となります。

学校生活の多くは「読み書き」をベースに構成されています。そのため、LDの子は毎日、自分の苦手なことを見せつけられる戦場にいるようなものです。テストで低い点数を取り続け、先生や親から「もっと頑張れ」と言われる毎日は、大人であっても耐え難い苦痛です。この心理的苦痛を最小限に抑えることが、学習支援以上に重要です。

「勉強はできないけれど、絵を描くのは得意」「スポーツでは活躍できる」「ゲームの戦略を立てるのがうまい」といった、学習以外の「強みの領域」を積極的に見つけ、評価してあげましょう。本人が輝ける場所を一箇所でも確保しておくことが、折れない心(レジリエンス)を育みます。

当事者の声:理解が私を救ってくれた

「子供の頃、どうしても黒板の字をノートに写せませんでした。周りはスラスラ書いているのに、私だけ半分も終わらない。先生には『やる気がない』と怒られ、自分でも自分のことが大嫌いでした。でも、中学生の時にLDだと分かり、先生が『タブレットを使っていいよ』と言ってくれた瞬間、目の前が明るくなりました。書くことに必死にならなくて済む分、授業の話が初めて頭に入ってきたんです。」

— 20代 当事者の声

このエピソードが示すように、「理解者」が一人いるだけで、LDの方の人生は劇的に変わります。自分の苦労がわかってもらえた、自分に合ったやり方を選んでもいいんだ、という安心感こそが、学び続ける意欲を支えます。私たちは、彼らの「できない理由」を責める人ではなく、「どうすればできるか」を一緒に面白がって考えるパートナーでありたいものです。

家族のメンタルケアも忘れずに

お子さんのLDと向き合う保護者の方も、日々大きなプレッシャーを感じていることでしょう。宿題の付き添いで毎晩バトルになってしまったり、将来への不安で眠れなくなったりすることもあるかもしれません。どうか、お父さんやお母さんだけで全てを背負わないでください。

ペアレント・トレーニングや家族会に参加し、同じ悩みを持つ保護者と繋がることで、気持ちが楽になることがあります。また、家事や育児の負担を減らすために福祉サービスを活用することも検討してください。親御さんが笑顔でいることが、お子さんにとって最大の安心材料です。完璧を目指さず、「今日は1つでも笑えたから良し」とするくらいの余裕を持って、長期戦に臨みましょう。

✅ 成功のコツ

「学習の遅れ」を取り戻すことよりも、「学ぶ意欲」を枯らさないことを最優先にしてください。意欲さえあれば、大人になってから自分に合ったツールを使いこなし、自分の道を切り拓いていくことができます。


まとめ

  • LDは「脳の特性」によるもの:本人の努力不足ではなく、情報の処理の仕方に個性がある状態です。
  • 3つのタイプを理解する:読み(ディスレクシア)、書き(ディスグラフィア)、算数(ディスカリキュリア)のどこに課題があるかを見極めましょう。
  • ICTツールと代替手段を導入する:音声読み上げやキーボード入力、電卓などは「ズル」ではなく、学びを支える大切な「メガネ」です。
  • 自尊心を守ることを最優先に:二次障害を防ぐため、学習以外の強みを評価し、スモールステップで成功体験を積み重ねましょう。

学習障害は、その人の可能性を制限するものではありません。むしろ、既存の「読み書き中心」の学び方とは異なる、新しい視点や感性を持っている証拠でもあります。周りの大人が柔軟にやり方を変え、寄り添い続けることで、LDの子は必ず自分なりの輝き方を放ち始めます。まずは「今のままのあなたでいいんだよ」というメッセージを、今日から伝えてあげてください。

金子 匠

金子 匠

かねこ たくみ55
編集長📚 実務経験 30
🎯 生活サポート🎯 制度・法律

📜 保有資格:
社会福祉士、精神保健福祉士

障害者支援施設で30年間勤務し、施設長を経験。現在はすぐサポ編集長として、障害のある方とご家族が必要な情報にアクセスできる環境づくりに取り組んでいます。「制度は複雑だけど、使えば生活が楽になる」という信念のもと、分かりやすい情報発信を心がけています。

大学卒業後、障害者支援施設に就職し、30年間にわたり現場で支援に携わってきました。生活支援員として10年、サービス管理責任者として15年、そして施設長として5年の経験があります。特に印象に残っているのは、重度の知的障害があり、施設入所が当然と思われていた方が、適切な支援と環境調整により地域での一人暮らしを実現したケースです。「できない」と決めつけず、その人に合った支援を考えることの大切さを学びました。現在は現場を離れ、すぐサポの編集長として、これまでの経験を記事という形で多くの方に届けることをミッションとしています。制度や法律の解説記事では、「専門用語を使わず、中学生でも分かる言葉で」を心がけています。

もっと詳しく

💭 福祉の道を選んだ理由

大学で社会福祉を学び、実習で出会った利用者の方々の笑顔に感動したことがきっかけです。

✨ 印象に残っている出来事

重度の知的障害のある方が、適切な支援により地域での一人暮らしを実現したこと。

✍️ 記事を書く上で大切にしていること

専門用語を使わず、中学生でも分かる言葉で伝えることを大切にしています。

🎨 趣味・特技

読書、散歩

🔍 最近気になっているテーマ

障害者総合支援法の改正動向、ICTを活用した新しい支援の形

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