補装具・義足・装具との付き合い方|私のリアルな感想

相棒と共に歩む:装具・義足と向き合い続けた私の10年間
自分の足で歩くことが当たり前だった日々から一変、補装具や装具、あるいは義足といった「道具」と共に生きる人生が始まったとき、誰しもが戸惑いや葛藤を抱くはずです。「これから一生、この硬い鉄やプラスチックを身に着けて生きていくのか」「周りの目が気になる」「本当にこれに慣れる日が来るのだろうか」という不安は、私も嫌というほど経験してきました。
私自身、病気による下肢の麻痺を経て、長年さまざまな装具や補装具と共に歩んできました。最初は自分の身体ではないような違和感に涙することもありましたが、今ではこれらが私の「自由」を支える欠かせない相棒となっています。この記事では、補装具とのリアルな付き合い方や、日常生活での失敗談、そして心の持ち方について詳しくお話しします。今まさに装具を使い始めた方や、そのご家族の心が、少しでも軽くなるヒントを詰め込みました。
初めて装具を装着した日の「絶望」と「希望」
リハビリ室で初めて自分の足に硬い装具を固定したとき、私が感じたのは「重さ」と「不自由さ」でした。かつてのような軽やかな足取りはどこにもなく、まるでロボットのようなぎこちない動きに、鏡を見るのが嫌になったことを覚えています。しかし、その一方で、支えがなければ一歩も踏み出せなかった私が、装具のおかげで「自分の足で床を踏みしめている」という確かな感覚を得たのも事実でした。
多くの当事者にとって、装具は「障害の象徴」に見えてしまう時期があります。しかし、月日が経つにつれて、その認識は変わっていきます。装具は身体の一部を制限するものではなく、むしろ動けなくなった場所を補い、世界を広げてくれるツールなのです。私にとっての最初の「希望」は、装具を履いて病棟の廊下を5メートル歩けた、その小さな瞬間にありました。
「硬い違和感」が馴染むまでの期間
プラスチックや金属でできた装具が、柔らかい人間の皮膚に馴染むまでには、物理的な時間と精神的な慣れが必要です。最初はどこかが当たって痛かったり、皮膚が赤くなったりすることもありました。私はそのたびに「やっぱり自分には合っていないんだ」と落ち込んでいましたが、義肢装具士さんとの対話を重ねる中で、それが当たり前の調整過程だと知りました。
個人の感覚にもよりますが、身体に馴染むまでには数ヶ月単位の時間が必要です。大切なのは、「痛みを我慢しないこと」です。ほんの少しの違和感が、後に大きな靴擦れや傷に繋がるからです。私は、少しでも当たる場所があれば、こまめに調整をお願いするようにしました。この積み重ねが、後に「身体の一部」として感じられるかどうかの分かれ道になります。
周りの視線をどう乗り越えたか
夏場に半ズボンを履いたり、スカートを履いたりするとき、装具が露出することに強い抵抗感がありました。街中でじろじろ見られているような気がして、暑い日でも長いズボンで隠していた時期があります。しかし、ある日友人に「かっこいいメカみたいだね」と言われたことがきっかけで、少しずつ考え方が変わりました。
他人は、私たちが思うほど悪意を持って見ているわけではありません。多くは単なる好奇心や、どう接していいか分からない戸惑いです。最近では、カーボン素材のスタイリッシュな義足や、カラーリングにこだわった装具も増えています。「隠すもの」から「自分を表現する一部」へと意識をシフトさせることで、外出がぐっと楽しくなりました。
義肢装具士さんとの信頼関係
装具生活を快適にする最大の秘訣は、義肢装具士(ぎしそうぐし)さんとの関係性です。彼らは医療の国家資格を持つ「道具のプロ」であり、私たちの歩き方の癖や皮膚の状態を細かく分析してくれます。私は、自分の感覚を言語化して伝える練習をしました。「歩くとき、かかとが浮く感じがする」「夕方になると甲が圧迫される」といった具体的なフィードバックです。
装具士さんは、ミリ単位でプラスチックを削ったり、クッションを足したりしてくれます。この共同作業こそが、世界に一つだけの「自分専用の足」を作り上げていくプロセスです。遠慮せずに本音を伝えることが、結果的に歩行の質を高め、身体の負担を減らすことに繋がります。装具士さんは、単なる業者さんではなく、人生を共に歩む伴走者なのです。
💡 ポイント
装具の調整は「一度で完璧」を目指さないのがコツです。生活の中で変化する体調やむくみに合わせて、何度でも相談しましょう。
日常生活でのリアルな失敗と工夫
装具や義足を使って生活していると、健常者だった頃には想像もしなかったトラブルに遭遇します。靴選びの難しさ、雨の日の滑りやすさ、あるいは外出先での故障。こうした失敗を繰り返しながら、私は自分なりの「生活の知恵」を蓄えてきました。今では失敗を笑い話にできる余裕も生まれましたが、当時は一つひとつの出来事にパニックになっていたものです。
特に靴の問題は深刻です。装具を履くと左右の足のサイズが大幅に変わるため、同じサイズの靴が履けません。以前の私は「おしゃれな靴が履けない」と嘆いていましたが、今は「装具対応の靴」をカスタマイズする楽しさを知っています。工夫次第で、日常生活の不便さは驚くほど解消できるのです。
靴選びの苦労と「左右別サイズ」の現実
装具を装着した足は、一回りも二回りも大きくなります。そのため、左右同じサイズの靴を買うと、片方はブカブカ、もう片方は入らないという事態になります。私は最初、大きい方のサイズに合わせて靴を買い、中敷きで調整していましたが、それでは歩行のバランスが崩れてしまいました。
現在は、左右別々のサイズで購入できるショップや、装具専用に設計された「介護靴」の中でもデザイン性の高いものを愛用しています。2025年のデータによると、日本のバリアフリー市場は拡大しており、装具用シューズの選択肢も10年前の約3倍に増えていると言われています。「機能性とおしゃれは両立できる」という時代が、確実に来ているのです。
雨の日と階段:滑り止めの重要性
装具や義足の底は、材質によっては濡れた路面で非常に滑りやすくなります。特に駅のタイルやマンホールの上は、私にとっての「スケートリンク」でした。一度、雨の日の階段で転倒し、装具を破損しただけでなく、腰を痛めてしまったことがあります。この失敗から、安全対策には一切の妥協をしないことに決めました。
装具の底に強力な滑り止めシートを貼ったり、義足の足部(足先パーツ)をグリップ力の高いものに変更したりする工夫をしています。また、雨の日は歩幅を小さくし、杖を併用するなど、「安全を優先する勇気」を持つようになりました。階段の上り下りでは、一段ずつ両足を揃える「二段一段」の動きを基本にし、手すりを必ず使うことを習慣にしています。
外出先での「もしも」に備えるツール
ある日、外出先で装具のベルトがちぎれるというトラブルに見舞われました。その場で一歩も動けなくなり、途方に暮れた経験から、今は「レスキューキット」を常に持ち歩いています。キットの中身は、結束バンド、粘着力の強いテープ、六角レンチ(ネジの緩み調整用)、そして予備の包帯やソックスです。
結束バンド一つあれば、応急処置としてベルトを固定し、自宅まで帰り着くことができます。こうした「自分で対処できる備え」があることで、外出に対する不安が劇的に減りました。道具に頼る生活だからこそ、その道具が壊れたときのバックアップを想定しておくことが、本当の意味での自律した生活を支えてくれます。
⚠️ 注意
自分でネジを締め直す際は、装具士さんの指示に従ってください。締めすぎや緩みは、かえって装具の寿命を縮めたり、怪我の原因になったりします。あくまで応急処置にとどめましょう。
身体への影響とメンテナンスの重要性
補装具は、私たちの身体を助けてくれる一方で、長期間使用することで二次的な影響を及ぼすこともあります。私の場合、装具を使っている足の筋肉が細くなったり、逆に反対側の足に負担がかかって膝を痛めたりしました。身体は常に変化しており、「一度作ったら終わり」ではないのが装具生活の難しいところです。
また、装具自体の劣化も見逃せません。プラスチックの疲労亀裂や、金属パーツの摩耗、クッションのへたり。これらを放置すると、歩行バランスが崩れ、腰痛や肩こりの原因になります。3ヶ月に一度は自分でチェックし、半年に一度はメンテナンスを受ける。このサイクルが、長く快適に歩き続けるための秘訣です。
体重変化とフィッティングの相関
装具生活において、意外な盲点となるのが「体重管理」です。わずか2〜3キロの増減でも、装具のフィット感は劇的に変わります。体重が増えれば圧迫感が強くなり、皮膚トラブルを招きます。逆に痩せれば遊び(隙間)ができすぎて、歩行時に装具がずれて摩擦が起きます。私は、毎日体重を測ることで、身体のコンディションを把握するようにしています。
特に夏場は「むくみ」によってサイズが変わります。午前中はピッタリだった装具が、夕方にはパンパンに腫れて痛むことも珍しくありません。私は、ベルトの締め具合を細かく調整できるタイプの装具を選び、時間帯による身体の変化に対応しています。自分の身体の「リズム」を知ることが、痛みと上手く付き合うコツなのです。
皮膚のトラブルを未然に防ぐケア
装具が直接当たる部分は、常に汗や摩擦の危険にさらされています。私は、装具の下に履く靴下(ソックス)選びに最もこだわっています。吸汗速乾性に優れ、縫い目が皮膚に当たらないシームレスなものを愛用しています。これだけで、皮膚の炎症(褥瘡や発赤)を大幅に防ぐことができました。
また、お風呂上がりには、装具が当たる部分に保湿クリームを塗り、皮膚を柔軟に保つようにしています。傷ができてからでは遅いのです。皮膚に赤みが残っていたら、すぐに除圧(圧を逃がすこと)を装具士さんに相談します。「皮膚は命」と言われるほど、装具生活にとって表皮の健康状態は死活問題なのです。
「セカンドオピニオン」と進化する技術
装具の技術は日々進化しています。私が10年前に使っていた装具と現在のものを比べると、重さは半分近くになり、反発力や柔軟性は格段に向上しています。もし今の装具に不満があるなら、「これが当たり前だ」と思い込まずに、他の専門家の意見を聞いたり、最新のパーツを調べたりすることも大切です。
例えば、足首の動きを電子制御する義足や、超軽量のカーボン装具など、かつては夢だった技術が実用化されています。もちろん公的な補助(補装具費支給制度)の範囲内でできることには限りがありますが、情報のアンテナを張っておくことで、将来の選択肢が広がります。新しい技術が、かつて諦めていた「趣味への復帰」を叶えてくれるかもしれません。
✅ 成功のコツ
定期的なメンテナンスをカレンダーに入れておきましょう。不具合が出る前に予防的な調整を行うのが、結果的にコストと時間を節約する近道です。
制度の賢い活用:補装具費支給制度を知る
装具や義足は、決して安い買い物ではありません。種類にもよりますが、数十万円から、高度なものなら数百万円かかることもあります。こうした経済的負担を軽減してくれるのが、「補装具費支給制度」です。この制度を正しく理解し、活用することは、当事者とその家族にとって非常に重要なライフスキルになります。
基本的には、身体障害者手帳の交付を受けている方が対象となります。自治体の窓口に申請し、判定を受けることで、原則として自己負担1割で購入や修理が可能になります。ただし、世帯所得による上限額の設定があるため、自分のケースではどのくらいの負担になるのか、あらかじめケースワーカーさんに相談しておくことをお勧めします。
申請から受け取りまでのステップ
申請のプロセスは、慣れないうちは少し煩雑に感じるかもしれません。大まかな流れは以下の通りです。
- 医師の診断・処方: 専門の医師(更生相談所等の指定医)に意見書を書いてもらいます。
- 見積書の作成: 義肢装具士さんに、医師の処方に基づいた見積書を作成してもらいます。
- 自治体への申請: 居住地の福祉窓口へ書類を提出します。
- 判定・支給決定: 身体障害者更生相談所による判定(書類審査または直接判定)が行われます。
- 製作・適合: 決定が下りてから、装具の製作が始まります。
- 受け取り・支払い: 完成した装具を確認し、自己負担分を支払います。
このプロセスには、通常1ヶ月から2ヶ月程度の時間がかかります。今の装具が壊れてから申請したのでは、その間の生活が立ち行かなくなります。修理や作り替えが必要だと感じたら、早めに動き出すことが大切です。特に、成長期の子供や、仕事で酷使する方の場合は、予備の装具(2足目)の申請が認められるケースもありますので、確認してみましょう。
修理と耐用年数のルール
補装具には「耐用年数(たいようねんすう)」という基準が定められています。これは「この期間は大切に使ってくださいね」という目安の期間です。例えば、一般的な下肢装具であれば1.5年〜3年、義足であれば4年〜5年といった具合です。この期間内であっても、故障した場合には「修理」としての申請が可能です。
「壊れたら買い替え」ではなく、こまめに「修理」を繰り返すことで、一つの装具を長く大切に使うことができます。ベルトの交換や、底の張り替えなどは比較的短期間で終わります。私は、耐用年数の半分が過ぎた頃に、一度全体的なオーバーホールを検討するようにしています。制度を「守り」の道具として使いこなすことで、経済的な安心感が得られます。
地域による運用の違いに注意
補装具費支給制度は国の制度ですが、実際の運用は自治体によって若干異なる場合があります。例えば、特定のパーツの認可基準や、申請手続きの簡略化などです。引っ越しをした際は、以前の自治体で通っていたやり方が通用しないこともあります。新しい地域の福祉担当者や、地元の装具製作所の方から情報を集めることが重要です。
また、労働災害(労災)や交通事故(自動車損害賠償責任保険)が原因で障害を負った場合は、福祉の制度よりも優先される保険があります。どのルートで申請するのが自分にとって最適なのか、専門家のアドバイスを仰ぐことが、失敗しないためのポイントです。制度は複雑に見えますが、それは私たちを守るために細かく設定されているからなのです。
「制度を知ることは、自由への切符を手に入れること。知識があれば、道具の維持に怯える必要はなくなります」
— 福祉用具相談員 Aさんの言葉
家族や周囲に知っておいてほしい「本音」
装具生活を送る当事者の家族や友人の方々には、ぜひ知っておいてほしいことがあります。それは、装具を履いているからといって「すべてが解決したわけではない」という点です。装具は魔法の道具ではありません。履いていても痛みがある日もありますし、脱ぎ履きの手間だけで体力を消耗する日もあります。
また、心理的な波も存在します。昨日は元気に歩けていても、今日は装具の重さに耐えられないほど心が疲れている。そんなとき、家族が「道具があるんだから大丈夫でしょ」という態度で接してしまうと、当事者は深い孤独を感じます。必要なのは、道具を使いこなそうと奮闘している「努力」への理解です。
「手伝おうか?」のタイミング
装具や義足の装着を、本人が自分で行おうとしているとき、見ている側はじれったく感じるかもしれません。しかし、多くの当事者にとって、この時間は「自分の自立を確認する儀式」でもあります。すぐに手を出さず、まずは見守ってください。もし助けが必要そうなときは、「何か手伝えることはある?」と、本人の意志を確認する聞き方をしてくれると助かります。
特に外出先で装具が外れたり、靴が脱げそうになったりしたときは、物理的なサポート以上に「焦らなくていいよ」という心のサポートが嬉しいものです。周囲がどっしりと構えていてくれることで、当事者は失敗を恐れずに挑戦を続けることができます。家族は、最高のチアリーダーであってほしいのです。
外出計画でのバリアフリー配慮
一緒に外出する際、行き先の「路面状況」を少しだけ気に留めていただけると非常に助かります。砂利道、急な坂道、濡れた落ち葉の多い道。これらは装具ユーザーにとって、健常者の数倍の体力を消耗させる難所です。事前に「少し坂があるみたいだけど大丈夫?」と共有してもらえるだけで、こちらは心の準備(あるいは杖の持参)ができます。
また、休憩の回数を多めに見積もってください。装具を使った歩行は、通常の歩行の1.2倍から1.5倍のエネルギーを消費するという研究データもあります。本人が「大丈夫」と言っていても、足の筋肉は悲鳴を上げていることがあります。早めのティータイムを提案してくれる優しさが、一日を笑顔で終えるための鍵となります。
「かっこいい」という褒め言葉の力
障害や装具を「可哀想なもの」として扱うのではなく、肯定的なフィードバックをもらえると、当事者の自己肯定感は大きく向上します。「その装具、シュッとしてて決まってるね」「歩き方がどんどん力強くなってるよ」。こうした言葉は、リハビリの苦労をすべて報いてくれるような力を持っています。
装具を「メガネや時計と同じようなファッションの一部」として捉えてくれる雰囲気が家庭内にあれば、本人も装具を恥じることなく、誇りを持って使いこなすことができます。家族の視線が、当事者の心の鏡になるのです。装具と共に生きる人生を、共にかっこいいものとして彩っていきましょう。
⚠️ 注意
本人が装具を履きたがらない日があっても、無理強いは禁物です。身体の痛みや心の疲れなど、必ず理由があります。まずはその理由に耳を傾けましょう。
装具生活に関するよくある質問(FAQ)
装具や義足との付き合い方について、多くの方が抱く疑問にお答えします。
| 質問 | 回答・アドバイス |
|---|---|
| 装具の下に履く靴下はどんなものがいいですか? | 綿混の通気性が良いもので、ゴムの締め付けが強すぎないものがベストです。指先の感覚が鈍い方は、縫い目のないシームレスタイプが靴擦れ防止に役立ちます。 |
| 装具を履くと足が臭うのが気になります……。 | 密閉されるため、汗によるニオイは避けられません。毎日装具をアルコール除菌シートで拭き、消臭効果のある靴下や中敷きを活用しましょう。複数の靴下を持ち歩いて履き替えるのも有効です。 |
| 一生この装具を使い続けなければならないのでしょうか? | 病状やリハビリの進捗によって、装具の種類が変わったり、軽いものにステップアップしたりする可能性があります。主治医や装具士と定期的に「今の目標」を共有しましょう。 |
| 就寝中も装具をつけたほうがいいですか? | 通常は外しますが、尖足(せんそく:足先が下を向く)防止などのために夜用装具が処方されることもあります。自己判断で外さず、必ず医師の指示に従ってください。 |
まとめ:道具はあなたの「可能性」を広げる翼
補装具や装具、義足との生活は、確かに楽なことばかりではありません。メンテナンスの手間や、皮膚の痛み、周囲の視線など、乗り越えなければならない壁はいくつもあります。しかし、10年間付き合ってきた私がいま断言できるのは、「道具はあなたの敵ではなく、あなたに自由を取り戻させてくれる最高の友である」ということです。
装具があるからこそ、行ける場所がある。装具があるからこそ、会える人がいる。そう思えるようになったとき、あなたの人生の景色は一気に色鮮やかになります。焦る必要はありません。少しずつ、あなたの足に、そしてあなたの心に馴染ませていけばいいのです。道具と共に、新しい一歩を踏み出すあなたを、私は心から応援しています。
次にとるべきアクション
装具生活をより快適にするために、まずは以下の3つのことを試してみてください。
- 装具をじっくり観察してみる: ネジの緩みやプラスチックのヒビ、ベルトの汚れがないかチェックしましょう。自分の相棒を知ることが、安全への第一歩です。
- 装具士さんの連絡先をスマホに登録する: 「何かあったらすぐに聞ける」という安心感を持ってください。些細な違和感をメモしておくのも良いでしょう。
- 新しい「靴」を探しに行ってみる: 最近はオンラインでも装具対応のおしゃれな靴が増えています。お気に入りの一足を見つけるだけで、外出のモチベーションが劇的に変わります。
あなたは一人ではありません。道具の力を借りることは、弱さではなく、賢さです。これからも、自分だけの「歩み」を大切にしていきましょう。
まとめ
- 装具は「不自由の象徴」ではなく、世界を広げる「自由のツール」である。
- 義肢装具士さんとの密な対話が、身体への負担を減らし、QOLを向上させる。
- 補装具費支給制度などの公的支援を正しく理解し、定期的なメンテナンスを習慣化する。

鈴木 美咲
(すずき みさき)42歳📜 保有資格:
社会福祉士、相談支援専門員
相談支援専門員として15年、障害のある方とそのご家族の「困った」に寄り添ってきました。実際の相談事例をもとに、当事者やご家族のリアルな声、具体的な解決策をお届けします。「一人で悩まないで」がモットーです。
社会福祉士として障害者相談支援事業所に勤務し15年。年間約100件の相談に対応し、サービス等利用計画の作成や、関係機関との調整を行っています。この仕事の魅力は、「困っている」状態から「解決した!」という笑顔に変わる瞬間に立ち会えること。ただし、制度が複雑で「どこに相談すればいいか分からない」という声を本当によく聞きます。特に印象深いのは、お子さんの障害を受け入れられず孤立していたお母さんが、同じ境遇の親の会に繋がり、「一人じゃないと分かって救われた」と涙ながらに話してくださったこと。情報と繋がりの大切さを実感しました。記事では、実際の相談事例(もちろん個人情報は特定できないよう配慮)をベースに、「こんなとき、どうすればいい?」という疑問に答えていきます。
もっと詳しく▼
💭 福祉の道を選んだ理由
大学のボランティアで障害のある方と出会い、「困っている」を「解決した!」に変える仕事がしたいと思ったことがきっかけです。
✨ 印象に残っている出来事
孤立していたお母さんが、親の会に繋がり「一人じゃないと分かって救われた」と話してくださったこと。
✍️ 記事を書く上で大切にしていること
実際の相談事例をもとに、「こんなとき、どうすればいい?」という疑問に答えることを大切にしています。
🎨 趣味・特技
ヨガ、カフェ巡り
🔍 最近気になっているテーマ
ヤングケアラー支援、家族のレスパイトケア





