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双極性障害(躁うつ病)とは?症状の波と生活の工夫

📖 約82✍️ 高橋 健一
双極性障害(躁うつ病)とは?症状の波と生活の工夫
双極性障害(躁うつ病)は、異常なハイ状態の「躁状態(または軽躁状態)」と「うつ状態」を繰り返す精神疾患です。特に躁状態では、衝動的な行動や判断力低下による金銭問題などのリスクがあります。治療は、躁とうつの波を安定させる気分安定薬の継続が中心であり、再発予防には規則正しい睡眠・活動リズムの徹底が不可欠です。ご家族は、躁状態の衝動的な行動を予防するための環境調整や経済的な保護(成年後見制度など)を検討し、就労支援や自立訓練などの障害福祉サービスを積極的に活用することで、穏やかな生活の維持を目指します。

双極性障害(躁うつ病)を理解する:症状の波と穏やかな生活を送るための工夫

「気分がハイになりすぎて失敗する」「急に落ち込み、何も手につかなくなる」— もしあなたや大切な方が、感情の波に苦しみ、生活の安定が難しいと感じているなら、それは双極性障害(かつては躁うつ病と呼ばれていました)の症状かもしれません。この病気は、単なる気分の浮き沈みではなく、治療が必要な脳の機能的な病気です。

双極性障害の最も大きな特徴は、極端にハイになる「躁状態(あるいは軽躁状態)」と、ひどく落ち込む「うつ状態」という、正反対の気分の波を繰り返す点にあります。この波に振り回されず、穏やかな生活を取り戻すためには、病気への正しい理解と、波を小さくするための具体的な工夫が不可欠です。

この記事では、双極性障害の症状の具体的な特徴から、日常生活で波を乗りこなすための工夫、そして利用できる支援策までを、専門的な視点と温かいトーンで詳しく解説します。この情報が、病気と共に生きる希望となることを願っています。

双極性障害の基礎知識と分類

双極性障害とは?気分の波が特徴の病気

双極性障害は、気分(感情)と活動性が異常なレベルに高まる「躁状態」と、気分がひどく落ち込み活動性が低下する「うつ状態」を繰り返し、その間の比較的安定した状態(寛解期)を挟む形で経過する精神疾患です。この気分の両極端な波が、仕事や人間関係、経済状況などに大きな影響を及ぼします。

うつ病と混同されやすいですが、双極性障害は「躁状態」を経験する点でうつ病とは根本的に異なります。うつ病として治療を受けていたものの、後に躁状態を経験し、双極性障害と診断名が変わるケースも少なくありません。世界的に見ても、人口の約1%程度がこの病気に罹患しているとされています。

💡 ポイント

双極性障害の治療で最も重要なのは、うつ状態だけでなく、躁状態も病気によるものであると認識し、躁状態を抑える薬(気分安定薬)を継続して使用することです。躁状態の認識と対処が、病気のコントロールに不可欠です。

双極性障害の主な分類(I型とII型)

双極性障害は、症状の重さによって大きく「I型」と「II型」に分類されます。この分類によって、治療のアプローチや日常生活で注意すべき点が異なります。

1. 双極性障害I型

I型は、「完全な躁状態(躁病エピソード)」を一度でも経験したことがある場合に診断されます。躁状態では、気分が高揚し、眠らなくても平気、自分が何でもできる万能感に満たされる、お金を使いすぎる、危険な行動をとるなど、社会生活に重大な支障をきたすほど症状が重くなります。多くの場合、入院が必要になるほど深刻な状態を伴います。

2. 双極性障害II型

II型は、うつ状態に加え、「軽躁状態」を経験している場合に診断されます。軽躁状態は、気分が良い、活動的になる、仕事の効率が上がるなど、周囲からは「調子が良い」と見られやすい症状です。I型の躁状態ほど重くなく、社会生活を大きく逸脱することはありませんが、本人は判断力が低下しているため、過剰な活動や散財などの問題行動を起こしやすくなります。

  • 双極I型:躁状態と重度のうつ状態を経験。躁状態は社会生活に支障をきたすほど重い。
  • 双極II型:軽躁状態と重度のうつ状態を経験。軽躁状態は周囲からは調子が良く見えることが多い。

発症の原因とメカニズム

双極性障害の原因はまだ完全に解明されていませんが、脳内の神経伝達物質(ドーパミンやノルアドレナリンなど)の機能異常や、脳内の情報伝達ネットワークの異常が深く関わっていると考えられています。特に、遺伝的な要因の関与が強く指摘されており、血縁者に双極性障害の方がいる場合、発症リスクが一般より高まります。

しかし、遺伝だけで発症が決まるわけではなく、環境的なストレスや、生活リズムの乱れ(睡眠不足など)が、発症や再発の引き金(誘因)になることが知られています。このため、双極性障害の治療では、薬物療法と同時に、規則正しい生活習慣を確立することが非常に重要な治療戦略となります。


躁状態と軽躁状態の特徴

躁状態の症状と行動リスク

躁状態は、気分が異常に高揚し、自信過剰になり、エネルギーに満ち溢れている状態です。この時期のご本人は、非常に活動的で口数が増え、次から次へと新しいアイデアや計画が頭に浮かびます(観念奔逸)。しかし、そのアイデアは非現実的であったり、無謀なものであったりすることが少なくありません。

躁状態の行動リスクとして最も問題となるのが、判断力の低下による衝動的な行動です。例えば、高額な買い物を繰り返す、ギャンブルに多額のお金を使う、性的に奔放になる、他者に対して攻撃的になるなどです。これらの行動は、病気が治った後に経済的な破綻や人間関係の崩壊といった深刻な後遺症を残す原因となります。

  1. 気分が異常に高揚し、開放的になる、あるいは非常に易怒的になる
  2. 自尊心の肥大(万能感、偉大な人物だと信じ込む)
  3. 睡眠欲求の減少(ほとんど眠らなくても平気だと感じる)
  4. 多弁になる、話が止まらない
  5. 注意が散漫になり、一つのことに集中できない

⚠️ 注意

躁状態のご本人は、自分が病気であるという認識(病識)を持てないことが多く、「最高の状態なのに、なぜ止められるのか」と感じます。ご家族や支援者は、対立を避け、まずは安全の確保と医療への繋ぎ込みを最優先してください。

軽躁状態の判断の難しさ

双極性障害II型で経験する軽躁状態は、I型の躁状態ほど重くなく、周囲から見ると「いつになく元気」「仕事の効率が上がっている」など、好ましい状態と誤解されやすい点が特徴です。ご本人もこの状態を心地よく感じ、「この調子なら何でもできる」と錯覚しがちです。

しかし、軽躁状態であっても、判断力は低下しており、普段ならしないような軽率な行動(普段より高価な買い物をする、仕事の約束をしすぎるなど)を引き起こす可能性があります。また、この軽躁状態の後に、必ずといっていいほどうつ状態がやってくるため、軽躁状態を放置することは、次のうつ状態を重くするリスクを高めます。

ご家族や支援者は、単なる「元気」ではなく、以下のサインに注意して、軽躁状態を早期に察知することが、波を小さく保つための鍵となります。

  • 寝つきが悪くなり、睡眠時間が短くなっても翌日元気である
  • 多弁になり、人との会話で相手の話を聞かなくなる
  • 普段より衝動的になり、些細なことでイライラする
  • 次々と新しい趣味や計画を立て始めるが、どれも続かない

うつ状態の特徴と「単極性うつ病」との違い

双極性障害のうつ状態は、単極性うつ病(一般に「うつ病」と呼ばれるもの)と非常に似ており、気分が落ち込み、興味や喜びを失い、意欲が低下するといった症状が見られます。しかし、双極性障害のうつ状態には、単極性うつ病とは異なる特徴や治療上の注意点があります。

双極性障害のうつ状態では、過眠(眠りすぎる)や過食といった「非定型うつ病」に似た症状や、身体が鉛のように重く感じる「鉛様麻痺」が見られることが比較的多いです。また、単極性うつ病として抗うつ薬のみで治療すると、気分が上がりすぎて躁転(躁状態になること)するリスクがあるため、治療には必ず「気分安定薬」が用いられます。

「うつ状態のときは、本当に身体が重くて、布団から一歩も出られませんでした。まるで自分が価値のない人間だと感じる、底なしの絶望感でした。」

— 当事者の手記


治療と再発予防の鍵:薬物療法と心理教育

双極性障害治療の基本

双極性障害の治療は、主に「薬物療法」「心理教育」「環境調整」の三つが基本となります。この病気の特性上、症状が改善しても再発予防のための治療継続が最も重要です。

双極性障害は、気分が躁と鬱の間を行き来するため、薬物療法では躁状態とうつ状態の両方の波を安定させる効果を持つ「気分安定薬」(リチウム、バルプロ酸、ラモトリギンなど)が治療の中心となります。うつ状態が強い場合でも、抗うつ薬は躁転のリスクがあるため、慎重に、かつ気分安定薬と組み合わせて使用されます。

✅ 成功のコツ

双極性障害の治療における成功のコツは、ご本人とご家族、そして主治医が「チーム」となって病気と向き合うことです。主治医との信頼関係を築き、症状の変化を正直に伝え、治療方針を共有することが不可欠です。

薬物療法と服薬継続の重要性

双極性障害は、服薬を中断すると高い確率で症状が再発する慢性的な病気です。特に、躁状態や軽躁状態のとき、「もう治った」「自分は絶好調だ」と感じて自己判断で薬を中止してしまうケースが非常に多いです。しかし、これが次の波(特に重いうつ状態)を招く最も危険な行動となります。

薬は、症状を抑えるだけでなく、再発の波を小さくし、間隔を長くする役割も担っています。ご本人にとっては、毎日薬を飲むことが負担になることも理解できますが、薬を飲むことは「病気の波に乗らないためのライフジャケット」だと捉え、長期的な視点で継続することが求められます。副作用などで服薬が難しい場合は、必ず医師に相談し、薬の種類や量を調整してもらいましょう。

薬の主な役割 代表的な薬剤(例)
気分安定薬 リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン
抗精神病薬 オランザピンなど(躁状態や混合状態の改善に使用)

心理教育と再発サインの発見

「心理教育」は、ご本人とご家族が双極性障害という病気について正しい知識を得るための、非常に重要な治療の一環です。病気のメカニズム、薬の効果と副作用、そして再発のサインについて理解を深めることで、ご本人が主体的に病気の管理に取り組むことができるようになります。

再発サインの発見は、波を小さく食い止めるための鍵です。躁状態やうつ状態が本格化する前に、「いつもより口数が多くなる」「寝付きが悪くなる」「朝、布団から出るのが困難になる」といった、ご本人特有の早期サインをリストアップし、サインが出たら取るべき具体的な行動(例:すぐに主治医に連絡、予定をキャンセルするなど)を事前に決めておく「ウェルネス・リカバリー・アクション・プラン(WRAP)」のような手法も有効です。


日常生活における波への対処法

規則正しい生活リズムの徹底

双極性障害の気分の波は、脳の機能と密接に関わっており、特に睡眠と活動のリズムが乱れると、症状が悪化しやすいことが知られています。そのため、回復を維持するための最も重要な生活の工夫は、徹底した規則正しい生活リズムを確立することです。

特に重要なのは、就寝時刻と起床時刻を一定に保つことです。睡眠不足は躁状態への引き金になりやすく、過眠はうつ状態の症状の一つです。毎日同じ時間に起きて日光を浴び、夜はリラックスして寝床に入る、という日々のルーティンを確立することが、脳の安定に繋がります。ご家族や支援者は、このリズムを崩さないようサポートすることが大切です。

  • 毎日同じ時間に起床し、日光を浴びる
  • 就寝前のカフェインやアルコール摂取を控える
  • 可能な範囲で毎日同じ時間に食事をとる
  • 夜の過度な残業や夜遊びは避ける

ストレス管理と感情のモニタリング

大きなストレスや、逆に「楽しすぎる」イベントも、気分の波を引き起こす誘因となり得ます。ご本人が自分のストレスレベルや気分を客観的に把握し、ストレスを溜めすぎないよう予防的に対処するスキル(コーピングスキル)を身につけることが重要です。

毎日、自分の気分や睡眠時間、活動量を記録する「気分記録表」をつけることは、感情の波を客観視するのに非常に役立ちます。また、ストレスを感じた時に、散歩をする、音楽を聴く、信頼できる人に話すといった、自分にとって効果的なリラックス方法をいくつか持っておくことも大切です。躁状態の時には、活動量を意識的に減らすよう支援者が環境を調整することも必要になります。

「気分を記録する習慣は、症状の自己管理において最も強力なツールの一つです。記録は医師との対話においても具体的な情報を提供し、治療の精度を高めます。」

— 専門家の提言

衝動的な行動への予防策と経済的保護

特に躁状態や軽躁状態では、無謀な投資や高額な買い物、借金など、衝動的な行動によって経済的な問題を引き起こすリスクが高まります。ご本人だけでなく、ご家族全体の生活を守るためにも、予防的な対策を講じておくことが重要です。

事前に、高額な買い物や契約の際は家族に相談するルールを設ける、クレジットカードの利用上限額を下げる、現金をあまり持ち歩かないようにするなど、環境的な制限を設けることが有効です。また、ご本人の意思能力が著しく低下した場合に備え、成年後見制度などの法的な支援制度の活用も、ご家族と共に検討しておくべき重要な対策です。

リスク 具体的な予防策
衝動的な買い物 クレジットカードの利用上限額設定、ネット通販のパスワード管理
無理な仕事の引き受け 主治医や支援者と相談し、業務量を制限する
対人トラブル 人との接触を減らす、トラブルの原因となりやすい場を避ける


双極性障害の支援と利用できる制度

ご家族・周囲の人ができること(サポート体制)

双極性障害の方を支えるご家族や支援者は、ご本人の波に振り回されすぎないよう、一貫した態度で接することが求められます。支援者ができる最も大切なことは、躁状態でもうつ状態でも、一人の人間として一貫して尊重し、温かい関係を保つことです。

躁状態の時は、感情的な対立を避け、冷静に「今は休むべき時だ」と伝え、活動を制限するよう促します。この際、理由を論理的に説明しようとするよりも、毅然とした態度で安全確保を優先してください。うつ状態の時は、励ますことはせず、ただそばに寄り添い、最低限の身の回りの世話(食事や服薬)をサポートすることが大切です。

⚠️ 注意

支援者自身も無理をせず、自身の休息時間や外部のサポート(家族会、レスパイトケアなど)を確保することが重要です。支援者が倒れると、ご本人の回復にも影響が出てしまいます。

障害福祉サービスの活用

双極性障害は、症状が長期にわたり、日常生活や社会生活に制限がある場合、精神障害者保健福祉手帳の交付対象となり、様々な障害福祉サービスを利用できます。これらのサービスは、ご本人が安定した生活を送るための強力なバックアップとなります。

  1. 就労支援:就労移行支援や就労継続支援を利用することで、病気の波を考慮した環境で、働くための訓練やサポートを受けられます。特に波のある双極性障害の場合、ストレスの少ない環境が重要です。
  2. 自立訓練(生活訓練):規則正しい生活リズムの確立、服薬管理、金銭管理など、再発予防に必要な生活スキルを習得するための訓練を受けることができます。
  3. グループホーム:安定した環境で共同生活を送り、スタッフのサポートを受けながら生活習慣を整えることができます。

これらのサービス利用には、お住まいの自治体の障害福祉窓口で「サービス等利用計画」の作成が必要になります。まずは相談支援専門員に相談し、ご本人のニーズに合った支援計画を立ててもらいましょう。

経済的な支援制度

双極性障害の波によって就労が不安定になったり、入院や治療費の負担が大きくなったりする場合、経済的な支援制度を活用することが、安心して治療を続けるための基盤となります。

  • 障害年金:一定の要件を満たせば、国から年金が支給されます。特に双極性障害は症状の波が激しいため、申請の際には、生活への影響を具体的に医師に伝えて診断書を作成してもらうことが重要です。
  • 自立支援医療制度(精神通院医療):精神科の医療費の自己負担額を軽減する制度です。通常3割負担の医療費が原則1割負担になります。
  • 傷病手当金:会社員の方が病気で休職した場合、健康保険から給与の一部が支給される制度です。

これらの制度は申請手続きが複雑なため、医療ソーシャルワーカーや社会保険労務士などの専門家のサポートを受けながら進めることを強く推奨します。


よくある質問と相談窓口

Q1. 双極性障害と診断されましたが、仕事はできますか?

A. はい、仕事をしている方は多くいます。大切なのは、病気の特性を理解し、無理のないペースと環境を選ぶことです。再発のリスクを高める要因(過度な残業、不規則な勤務時間、極度のストレス)を避けることが重要です。職場の理解を得て、短時間勤務やフレックスタイム制度を利用したり、就労移行支援などを経て、病状に合った仕事を見つけることが成功の鍵となります。

Q2. 躁状態の時に作ってしまった借金はどうすればいいですか?

A. 躁状態の衝動的な行動による借金や契約は、病気の症状によるものであるため、法的に対処できる可能性があります。まずは、主治医に診断書を作成してもらい、弁護士や司法書士、または法テラス(日本司法支援センター)に相談してください。成年後見制度の利用や、病状による意思能力の欠如を理由とした契約の取り消しなどを検討することができます。早急な対応が求められます。

Q3. 子どもが双極性障害かもしれません。大人と症状は違いますか?

A. 子どもの双極性障害は、大人と症状の現れ方が異なることがあります。躁状態の代わりに、強いイライラや癇癪、激しい反抗、注意欠陥・多動症(ADHD)と似た多動性として現れることも少なくありません。気分が急激に変わる点が特徴です。まずは、児童精神科を専門とする医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

Q4. 躁状態の家族にどうやって服薬を促せばいいですか?

A. 躁状態の人は、病識がないため、薬の必要性を理解できません。感情的に説得しようとすると、かえって対立が深まります。可能な限り、穏やかな寛解期に、服薬の重要性や再発サインについて繰り返し話し合っておくことが大切です。急性期には、医師や訪問看護師などの専門家を交え、冷静に服薬の必要性を伝え、それでも困難な場合は、入院治療を含めて検討する必要があります。

Q5. 家族会に参加するメリットは何ですか?

A. 家族会は、同じ双極性障害の方を支える家族同士が交流する場です。ここでは、病気への理解を深める情報交換ができるだけでなく、「自分だけではない」という精神的な安心感を得られます。また、支援の具体的な成功事例や失敗事例を学ぶことができ、支援者自身のストレス軽減(セルフケア)の場としても非常に有益です。


相談窓口・参考リンク(具体的なアクションの提案)

双極性障害と共に生きる道のりは、専門家との連携が非常に重要です。不安や疑問を感じたら、まずは以下の窓口にご相談ください。

専門の相談窓口

  • 精神科・心療内科:診断、薬物療法の調整、全体の治療計画を担う中心的な存在です。
  • 精神保健福祉センター:精神的な健康に関する専門的な相談を無料で受け付けており、地域の福祉資源の情報提供も行っています。
  • 地域の相談支援事業所:障害福祉サービスの利用計画作成や、社会資源との連携をサポートしてくれます。
  • 法テラス(日本司法支援センター):衝動的な行動による金銭トラブルなど、法的な問題について相談できます。

役立つ情報源

双極性障害に関する詳しい情報や治療ガイドラインは、以下の機関が発行する資料も参考にしてください。

✅ 次のアクション

ご自身の、または大切な方の気分の波が気になったら、まずは「気分記録表」をつけてみましょう。睡眠時間や気分、活動量を客観的に把握し、次の診察時に主治医に見せることで、より正確な診断と治療方針の調整に役立てることができます。


まとめ

双極性障害は、躁状態とうつ状態という両極端な波を繰り返す病気ですが、気分安定薬を中心とした治療と、規則正しい生活リズムの維持によって、その波を小さくし、安定した生活を送ることが可能です。躁状態は病気によるものであると理解し、衝動的な行動への予防策を講じることが重要です。

ご家族や支援者は、励まさず、波に一喜一憂せず、一貫した態度で接することが大切です。就労支援や自立訓練、経済的な支援制度を積極的に活用し、ご本人が主体的に病気を管理できる「リカバリー」を目指し、チームでサポートしていきましょう。

  • 双極性障害は躁状態と鬱状態を繰り返す病気であり、躁状態を病気として認識することが治療の鍵である。
  • 治療の中心は気分安定薬の継続服薬と、再発予防のための規則正しい生活リズムの維持である。
  • ご家族は躁状態の衝動的な行動を予防するためのルールを設け、福祉サービスや経済的支援を活用すべきである。

高橋 健一

高橋 健一

たかはし けんいち50
担当📚 実務経験 25
🎯 制度・法律🎯 医療・福祉制度

📜 保有資格:
社会福祉士

市役所の障害福祉課で20年間勤務し、制度の運用や窓口対応を担当してきました。「制度は難しい」と言われますが、知れば使える便利なツールです。行政の内側から見た制度のポイントを、分かりやすくお伝えします。

大学卒業後、地方自治体に入庁し、障害福祉課に配属されて20年。障害者手帳の交付、障害福祉サービスの支給決定、各種手当の申請受付など、幅広い業務を経験しました。行政職員として心がけていたのは、「制度を正確に伝えつつ、温かく対応する」こと。窓口に来られる方は不安を抱えています。制度の説明だけでなく、その方の状況に合わせた情報提供を大切にしてきました。退職後、民間の相談支援事業所に転職し、今度は「申請する側」の視点も理解できました。行政と民間、両方の経験を活かして、制度の仕組みだけでなく、「実際にどう使うか」まで伝えられるのが強みです。記事では、障害者総合支援法、障害者雇用促進法、各種手当など、制度の正確な情報を「難しい言葉を使わず」解説します。

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💭 福祉の道を選んだ理由

公務員として地域に貢献したいと思い、障害福祉課に配属されたことがきっかけです。

✨ 印象に残っている出来事

窓口対応で、制度を活用して生活が楽になったと感謝されたこと。行政と民間両方の視点を得られたこと。

✍️ 記事を書く上で大切にしていること

制度の正確な情報を「難しい言葉を使わず」伝えることを大切にしています。

🎨 趣味・特技

将棋、歴史小説

🔍 最近気になっているテーマ

マイナンバーと福祉制度の連携、自治体DXの進展

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