精神障害の方が働くときに直面しやすい課題とサポート

精神障害と共に働く道のりを見通す
「自分らしく社会と繋がりたい」という願いを持ち、就職という大きな一歩を踏み出した精神障害のある方は、日々多くの挑戦と向き合っています。しかし、仕事の内容そのものよりも、目に見えない「疲れ」や「心の波」、そして職場でのコミュニケーションに、人知れず悩みを抱えてしまうことも少なくありません。
周囲の人から見れば「普通に働いている」ように見えても、本人の内側では、強い緊張感や体調を崩すことへの恐怖と戦っていることがあります。こうした課題を放置せず、適切に対処法を知っておくことは、長く安定して働き続けるための大切な準備となります。決して「根性」や「努力」だけで解決しようとする必要はありません。
この記事では、精神障害の方が働く上で直面しやすい具体的な課題を整理し、それをどう乗り越えていくか、周囲がどう支えていくべきかについて詳しく解説します。この記事が、働く当事者の方はもちろん、支えるご家族や職場の方々にとって、共に歩むための確かな道標となれば幸いです。
直面しやすい「体調の波」への向き合い方
目に見えにくい体調の変化を理解する
精神障害の大きな特徴の一つに、「体調の変動が激しい」という点があります。昨日まで元気に働けていたのに、今朝は体が鉛のように重くて動けない、といったことが起こり得ます。これは決して本人の甘えではなく、脳の疲労や神経系の働きによる、障害特性の一つです。
特に、季節の変わり目や気圧の変化、職場での環境変化などは、自律神経を乱し、症状を悪化させる要因となります。厚生労働省の調査によると、精神障害者の就職1年後の定着率は「約49.3%」(2017年調査)となっており、他の障害区分と比較しても定着の難しさが浮き彫りになっています。その最大の原因が、こうした不定期な体調悪化によるものです。
まずは本人が「自分の波」を客観的に知ることが重要です。調子が良いときの自分と、悪いときの自分のサインをあらかじめ整理しておきましょう。そうすることで、波が大きくなる前に「今は少し休息が必要だ」と、ブレーキをかけることが可能になります。
「不調のサイン」を言語化して共有する
本人が自分一人で体調管理を行うのは限界があります。そこで有効なのが、自分の状態を「見える化」して周囲と共有しておくことです。例えば、「睡眠不足が3日続くとイライラしやすくなる」「会話が耳に入ってこなくなったら疲れのピーク」といった具体的なサインを整理します。
このサインを職場の上司や支援者と共有しておくことで、周囲も「最近、いつもと様子が違うな」と気づきやすくなります。早めに気づくことができれば、業務量を一時的に調整したり、休憩を多めに取ったりといった、事前の対策が取れるようになります。崩れてから休むのではなく、崩れる前に調整するのが長く働くコツです。
また、ご家族にとっても、このサインを知っておくことは重要です。帰宅後の様子を観察し、サインが出ていれば家事の負担を減らす、早く寝るよう促すといった、家庭内でのセルフケア支援が、翌日の出勤を支える大きな力になります。
💡 ポイント
「いつも通り」ができない自分を責めないでください。波があることを前提に、その波をどう小さく収めるかを考えるのが、プロの体調管理です。
服薬と通院の継続を優先事項に据える
仕事が忙しくなると、通院を後回しにしたり、自己判断で服薬を中断したりするケースが見られますが、これは非常に危険です。精神障害の治療において、薬物療法は症状を安定させるための「心のシートベルト」のような役割を果たします。
「もう元気になったから大丈夫」という思い込みが、再発を招く最も多いパターンです。職場の理解を得て、平日に通院時間を確保する、あるいは診察日の後は無理をしないといったスケジュール管理を徹底しましょう。通院は「休むこと」ではなく、「働き続けるためのメンテナンス」だと捉え直してください。
対人関係のストレスを緩和する工夫
コミュニケーションの「型」を作る
職場の悩みの中で、最も多くの割合を占めるのが人間関係です。精神障害のある方は、相手の言葉を深読みしすぎたり、逆に感情を汲み取ることが難しかったりすることで、強いストレスを感じることがあります。「嫌われているのではないか」「怒られているのではないか」という過剰な不安は、仕事のパフォーマンスを著しく低下させます。
こうした不安を軽減するためには、コミュニケーションに一定の「型(ルール)」を設けることが有効です。例えば、指示を受けるときは必ずメモを取り、最後に「今の指示は〇〇ということで間違いないでしょうか」と復唱して確認する(バックトラッキング)といった習慣です。
曖昧な指示は混乱を招くため、「なるべく早く」を「今日の15時まで」に、「適当に」を「3パターンほど」といったように、具体的な数値や期限に置き換えてもらうよう、職場に依頼しましょう。言葉の解釈のズレをなくすだけで、対人関係の緊張感は劇的に和らぎます。
適切な「距離感」を保つ勇気を持つ
職場はあくまで仕事をする場所であり、すべての同僚と親密になる必要はありません。精神的に疲れやすい方は、休憩時間も周囲に気を使ってしまい、脳が休まらないことが多々あります。あえて「一人の時間」を確保することも、立派なセルフケアです。
ランチタイムは一人で静かに過ごす、休憩中は音楽を聴いて外部の刺激を遮断する、といったルールを自分の中に持ちましょう。また、職場でのプライベートな話題は控えめにするなど、意識的に適度な距離を保つことで、感情の波に巻き込まれるリスクを減らすことができます。
周囲の人に対しても、「自分は静かな環境を好む特性がある」と伝えておけば、不自然に思われることもありません。無理をして明るく振る舞おうとせず、「仕事が円滑に進むための最低限の礼儀」を大切にすることを目指しましょう。
✅ 成功のコツ
職場で「ありがとう」や「申し訳ありません」といった基本的な挨拶を欠かさないことが、良好な人間関係の土台になります。技術的なスキルよりも、こうした誠実な態度が信頼を築きます。
SOSを出すタイミングを決めておく
ストレスが限界に達してから「助けてください」と言うのは、非常に困難です。心が折れそうなときは、声が出せなくなってしまうからです。そうなる前に、どの程度のストレスで誰に連絡するかを、事前に決めておく「危機管理プラン」を作成しましょう。
「寝付きが悪くなったら主治医に話す」「仕事に行くのが怖いと感じたら支援員に電話する」といった具体的なアクションを決めておきます。また、職場内でも、直属の上司以外に相談できる「メンター(相談役)」が一人いると心強いです。一人で抱え込まず、早めに「ガス抜き」をする場所を作っておくことが、爆発を防ぐ唯一の方法です。
「疲れやすさ」と「集中力」のコントロール
神経的なエネルギーの消耗を知る
精神障害のある方は、健常者と同じ時間働いていても、脳のエネルギー消費量が非常に大きいと言われています。目や耳から入る刺激、周囲の人の気配、予期せぬスケジュールの変更など、一つひとつの出来事に対して、脳が敏感に反応してしまうからです。
この「疲れやすさ」を根性で克服しようとするのは逆効果です。むしろ、「自分は1時間集中したら、10分は脳を完全に休ませる必要がある」といった自分の燃費を理解しましょう。疲れを自覚したときには、すでに限界を超えていることが多いため、タイマーなどを使って強制的に休憩を挟むなどの工夫が有効です。
また、マルチタスク(複数の仕事を並行すること)は脳を激しく疲弊させます。一つの作業が終わるまで他のことには手をつけない「シングルタスク」を徹底し、優先順位を明確にすることで、脳の混乱を防ぎ、エネルギーを温存することができます。
感覚刺激を調整する環境整備
職場の環境が、疲れやすさに直結していることがあります。蛍光灯の眩しさ、電話のベル音、同僚のタイピング音……。これらを物理的に調整することで、集中力を維持しやすくなります。これも合理的配慮の範囲内で相談が可能です。
- ノイズキャンセリングヘッドフォンや耳栓の使用許可をもらう
- パーテーションを設置して、視覚的なノイズをカットする
- 通路の端など、人の通りが少ない静かな席へ配置換えしてもらう
- サングラスや色付きレンズの眼鏡で、光の刺激を抑える
こうした環境調整は、単なる「わがまま」ではありません。あなたがミスなく、安定して働くために必要な「仕事道具の整備」と同じです。自分が最も集中できる環境を分析し、職場に具体的に提案してみましょう。会社側も、あなたが能力を発揮できるなら喜んで協力してくれるはずです。
作業手順の視覚化による脳の負担軽減
「次に何をするべきか」を常に考え続けることは、脳を疲れさせる原因になります。これを防ぐためには、記憶に頼らず「見ればわかる状態」を作ることが効果的です。作業手順をフローチャートにする、ToDoリストを作って終わったものから消していく、といった工夫です。
視覚的な補助があれば、途中で話しかけられて作業が中断しても、すぐに元の場所に戻ることができます。脳のワーキングメモリ(一時的な記憶領域)を空けておくことで、不測の事態にも落ち着いて対応できるようになります。デジタルツールや付箋を駆使して、自分だけの「外付けメモリ」を構築しましょう。
職場に求める「合理的配慮」の活用方法
合理的配慮は「対等な話し合い」から生まれる
2024年4月より、民間企業でも合理的配慮の提供が義務化されました。しかし、これは「何でも要望を聞いてもらえる」という意味ではありません。あくまで、障害による障壁を取り除き、本人が能力を発揮できるようにするための、「企業と本人の建設的な対話」の結果として実施されるものです。
配慮を求める際は、「〇〇ができないので、××してください」というだけでなく、「〇〇という課題がありますが、××という配慮があれば、業務を完遂できます」と、仕事の結果に繋がる形で伝えるのがマナーです。企業側も「どうすれば助かるか」を具体的に示してもらえるほうが、対策を立てやすくなります。
また、配慮は一度決めたら終わりではありません。仕事に慣れてくれば配慮が不要になることもありますし、逆に新たな課題が出てくることもあります。定期的に上司と面談し、「今の配慮は適切か」「修正が必要な点はないか」をアップデートしていくことが、信頼関係の構築に繋がります。
| 配慮のカテゴリー | 具体的な内容例 |
|---|---|
| 勤務時間・休暇 | 時差出勤、通院のための休暇、短時間勤務からのスタート |
| 業務内容 | 指示の書面化、作業の細分化、苦手な業務の調整 |
| 職場環境 | 静かな休憩場所の確保、サングラス・ヘッドフォン着用 |
| コミュニケーション | 定期面談の実施、相談窓口の明確化、マニュアルの作成 |
ジョブコーチなどの外部支援を導入する
職場内で本人と上司だけで解決しようとすると、どうしても感情的になったり、専門的な知見が不足したりすることがあります。そこで活用したいのが、「ジョブコーチ(職場適応援助者)」の派遣です。ジョブコーチは職場に直接訪問し、本人へのアドバイスだけでなく、職場の方々に対しても「本人の特性に合った教え方」を伝えてくれます。
第三者が入ることで、職場内の空気が客観的になり、双方が納得できる着地点が見つかりやすくなります。ジョブコーチは、ハローワークや地域障害者職業センター、就労移行支援事業所などを通じて利用できます。利用料は原則無料ですので、企業側にも「ぜひ専門家の意見を聞きたい」と提案してみましょう。
外部の専門家は、あなたの病状についても深く理解しています。「今は少し休息が必要な時期だ」といった医学的な視点に基づいた助言をしてくれるため、職場側も安心して配慮を行うことができます。支援を「チーム」で受けることが、精神的な孤独感を解消する鍵となります。
ナビゲーションブックで自己紹介する
自分の障害や特性を、口頭で漏れなく伝えるのは難しいものです。そこで役立つのが「ナビゲーションブック(自己紹介シート)」です。これは、自分の得意・不得意、配慮してほしいこと、体調が悪くなったときの対処法などをまとめた資料のことです。
これを用意しておくことで、担当者が変わった際にもスムーズに情報を引き継ぐことができます。また、書面にすることで、自分自身を客観的に見つめ直す良い機会にもなります。作成する際は、就労支援員などのプロに添削してもらうことをお勧めします。相手が読みやすく、建設的な内容になるよう工夫しましょう。
⚠️ 注意
配慮を求めることは権利ですが、職場全体の業務フローを無視しすぎる要望は、周囲の負担を増やし、孤立を招く恐れがあります。「共に働く仲間」としての視点を忘れずに相談しましょう。
専門機関による就労定着支援の重要性
就労定着支援事業所という強力な味方
就職が決まった後、最大3年間にわたってサポートしてくれるのが「就労定着支援事業所」です。精神障害の方は、就職してからの半年から1年の間に、環境の変化によるストレスで体調を崩すケースが多いため、この時期のサポートは定着率を大きく左右します。
支援員は月に一度以上の対面面談を行い、あなたの悩みを聞いてくれます。「上司に言われた言葉が気になって眠れない」「業務のスピードについていけない」といった、些細に思える悩みでも構いません。支援員は、あなたが職場で直接言いにくいことを企業側に伝えたり、問題の解決策を一緒に考えたりしてくれます。
また、生活面でのサポートも重要です。仕事の疲れから部屋が荒れてしまったり、食生活が乱れたりしていないかを確認し、必要に応じて地域のヘルパーや相談支援専門員と連携してくれます。「仕事と生活の両輪」を支えてくれるのが、定着支援の真髄です。
障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)の役割
就労移行支援事業所などを利用せずに就職した場合でも、地域にある「障害者就業・生活支援センター」が相談に乗ってくれます。ここは、仕事だけでなく生活全般の相談窓口となっており、地域のハローワークや福祉事務所と密接に連携しています。
「なかぽつ」の支援員は、企業への訪問指導も行ってくれます。もし職場での配慮が十分でないと感じたり、人間関係が悪化したりしたときは、中立的な立場で間に入ってくれます。身近な地域に相談できる場所があるという安心感は、精神的な安定に大きく寄与します。困りごとが起きる前から、窓口を確認しておきましょう。
「支援のバトン」を繋ぎ続ける
サポートは「いつか卒業するもの」と考えがちですが、精神障害のある方にとって、支援との繋がりは「一生の財産」です。体調が良いときは支援の頻度を下げ、調子が悪くなったらまた密に連絡を取る。このように、支援のネットワークを常に維持しておくことが、将来的な「再発」や「離職」を防ぐ保険になります。
主治医、就労支援員、職場の担当者、そしてご家族。これらの方々が情報を共有し合い、多職種が連携する「サポートチーム」を作ることが、あなたという素晴らしい個性を社会の中で活かし続けるための最善策です。一人で背負うのをやめ、チームに任せる勇気を持ちましょう。
ご家族にできる「家庭内」でのサポート
家庭を「心の避難所」として維持する
外で気を張って働いている本人にとって、家庭は唯一、障害を忘れてリラックスできる場所であるべきです。帰宅した本人に対して、すぐに「今日は仕事どうだった?」「うまくできた?」と問い詰めるのは控えましょう。まずは「今日もお疲れ様」「温かいご飯があるよ」という、安心感を与える言葉かけが何よりの薬になります。
本人が職場の不満や愚痴をこぼし始めたときは、アドバイスをする前に、まずは「最後まで聞く」ことに徹してください。解決策を提示するよりも、「それは大変だったね」「よく頑張っているね」という共感こそが、本人の自己肯定感を回復させます。家族は「指導者」ではなく、「一番のファン」であり続けてください。
「いつもと違う」を見守る眼差し
ご家族は、本人の小さな変化に最も早く気づける存在です。
- 朝、なかなか起きてこられなくなった
- 好きだったテレビや趣味に興味を示さなくなった
- 食事の量が極端に減った、あるいは増えた
- 入浴や着替えなどの身だしなみを面倒がるようになった
気づきが早ければ早いほど、軌道修正は容易です。必要に応じて、本人の了承を得た上で主治医や支援員に相談を繋ぐなど、「早めのメンテナンス」を促しましょう。家族の冷静な観察眼が、本人の健康を守る最後の砦となります。
ご家族自身の人生も大切にする
「本人が仕事で大変なのだから、自分も我慢しなければ」と、ご家族が自分自身を犠牲にしてしまうケースが多々あります。しかし、家族が疲弊し、暗い顔をしていれば、本人は申し訳なさを感じ、余計にストレスを溜めてしまいます。ご家族自身が自分の趣味を楽しみ、笑顔でいることが、結果として本人に良い影響を与えます。
家族だけで悩みを抱え込まず、地域の「家族会」などに参加してみるのも良いでしょう。同じ悩みを持つ仲間と話し、情報を交換することで、心の重荷が軽くなります。「支える人を支える」仕組みを積極的に活用してください。家族全員がゆとりを持って過ごせることが、安定した就労を支える基盤となります。
「娘が就職した当初は、私が心配しすぎて毎日仕事の内容を確認していました。でも、支援員さんに『家では仕事の話は封印しましょう』と言われてから、お互いに楽になり、娘も長く続けられています。」
— 50代・就労移行支援を利用中の娘を持つ母親の声
よくある質問(FAQ)
Q1. 職場に障害のことを伝えない「クローズ就労」は難しいですか?
A. 不可能ではありませんが、精神障害の方は体調の波があるため、クローズ(障害を隠して)で一般枠と同じ条件で働くのは、精神的な負荷が非常に高くなる傾向にあります。配慮が得られないために無理が重なり、結果的に短期間で離職してしまうケースも少なくありません。まずは「オープン(障害を開示)」または「一部オープン」を検討し、自分を守るための合理的配慮を得られる環境を選ぶことをお勧めします。
Q2. 薬の副作用で、日中どうしても強い眠気が出てしまいます。
A. まずは主治医に相談し、薬の種類や服用時間を調整できないか検討しましょう。同時に、職場に対しては「午前中に眠気が出やすい特性がある」ことを伝え、その時間に単純作業を配置してもらう、あるいは小まめに席を立ってストレッチする許可をもらうといった調整を相談してみるのも一つの方法です。我慢してミスを繰り返すより、原因を伝えて対策を講じるほうが信頼を損なわずに済みます。
Q3. 仕事中にパニック発作や強い不安に襲われたら、どうすればいい?
A. あらかじめ、「不安になったら別室で15分間休ませてもらう」という配慮を職場と約束しておきましょう。また、頓服薬(とんぷくやく:症状が出たときに飲む薬)を常に手元に置く、深呼吸のテクニックを練習しておくなど、自分なりの対処法(コーピング)を持っておくことが安心感に繋がります。もし症状が出たときは、恥ずかしがらずにルール通りに休憩を取り、落ち着いてから業務に戻りましょう。
Q4. 精神障害者保健福祉手帳を持っていないとサポートは受けられませんか?
A. 障害者雇用枠での就職や、就労定着支援事業所の利用には、原則として手帳(または自立支援医療受給者証、医師の診断書など)が必要になります。しかし、ハローワークでの相談や「なかぽつ」への相談は、手帳がなくても「働きにくさ」を感じている方であれば受け付けてくれる場合が多いです。まずは現状の困りごとを伝え、どのようなステップを踏むべきか相談窓口に確認してみましょう。
まとめ
精神障害と共に働くことは、決して簡単な道のりではありません。しかし、それは決して不可能なことでもありません。大切なのは、自分の特性を「欠点」ではなく「個性」として受け入れ、それをどう管理していくかの知恵を持つことです。一人で戦うのではなく、周囲の力を借りる「助けられ上手」になることが、長く働くための最大の秘訣です。
- 自分の体調の波と不調のサインを把握し、早期にセルフケアを行う習慣をつける。
- 職場と建設的な対話を行い、自分に合った合理的配慮を具体的に提案する。
- 就労定着支援事業所などの専門機関を頼り、支え合う「チーム」を作る。
まずは明日、主治医や支援員に、今の率直な不安を一つだけ話してみることから始めてみませんか。その小さな相談が、あなたの職業生活を支える大きな支柱へと変わっていくはずです。あなたは決して一人ではありません。自分を大切にしながら、一歩ずつ、あなたらしいキャリアを築いていきましょう。

伊藤 真由美
(いとう まゆみ)33歳📜 保有資格:
特別支援学校教諭免許、社会福祉士
特別支援学校で5年教員を務めた後、就労継続支援B型事業所で5年勤務。「学校から社会へ」の移行支援と、「自分のペースで働く」を応援します。進路選択や作業所選びの情報をお届けします。
大学で特別支援教育を学び、卒業後は特別支援学校の教員として5年間勤務。知的障害や発達障害のある生徒たちの進路指導を担当する中で、「卒業後の支援」の重要性を痛感しました。そこで教員を辞め、就労継続支援B型事業所に転職。現在は生活支援員として、様々な障害のある方が自分のペースで働く姿を日々見守っています。特に大切にしているのは、「働くことがすべてではない」という視点。一般就労が難しくても、作業所での仕事や日中活動を通じて、生きがいや居場所を見つけることは十分可能です。記事では、特別支援学校卒業後の進路選択、就労継続支援A型・B型の違い、作業所での実際の仕事内容など、「自分らしい働き方・過ごし方」を見つけるための情報を発信します。
もっと詳しく▼
💭 福祉の道を選んだ理由
特別支援教育を学び、「卒業後の支援」の重要性を感じたことがきっかけです。
✨ 印象に残っている出来事
作業所での仕事や日中活動を通じて、生きがいや居場所を見つけた方々を見守ってきたこと。
✍️ 記事を書く上で大切にしていること
「働くことがすべてではない」という視点を大切に、自分らしい過ごし方を見つける情報を発信します。
🎨 趣味・特技
ハンドメイド、音楽鑑賞
🔍 最近気になっているテーマ
発達障害のある方の就労支援、工賃向上の取り組み





