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障害がある場合の「高校選び」ポイントまとめ

📖 約62✍️ 菅原 聡
障害がある場合の「高校選び」ポイントまとめ
障害がある場合の高校選びについて、特別支援学校高等部、一般高校(普通科・専門学科)、定時制・通信制高校という主要な3つの選択肢を徹底比較。それぞれの教育内容、メリット、支援の実際(合理的配慮の限界含む)を解説します。高校選びでは、お子さんの特性と卒業後の進路目標を明確にし、事前の学校見学や特別支援教育コーディネーターとの綿密な交渉が不可欠です。後悔しない進路選択のための具体的なアクションプランと、就労支援センターなど外部機関との連携の重要性、よくある質問をまとめています。

障害がある場合の「高校選び」ポイントまとめ:お子さんの未来を決める最適な進路の見つけ方

中学卒業後の進路、特に高校選びは、お子さんの将来の自立や就労に直結する重要なステップです。「うちの子に合った高校はどこだろう?」「支援体制は充実しているだろうか?」と、大きな期待と同時に不安を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。

障害がある場合の高校選びは、選択肢が多岐にわたり、それぞれの学校で支援内容が大きく異なるため、情報収集と見極めが非常に難しいのが現状です。

この記事では、特別支援学校の高等部から公立・私立高校の多様な学科、さらには通信制高校まで、すべての選択肢を網羅し、それぞれの特徴と支援の実際を詳しく解説します。

この記事を読み終えることで、お子さんの特性と将来の目標に照らし合わせ、自信を持って最適な高校を選ぶための明確な基準と、具体的なアクションプランが得られます。一緒に、お子さんの未来を広げる進路を見つけていきましょう。


多様化する高校の選択肢と現状の支援体制

かつては「高校」というと、普通科の全日制高校が一般的でしたが、現在、障害のある生徒を受け入れる高校の選択肢は非常に多様化しています。お子さんの得意なこと、苦手なこと、そして卒業後の目標によって、最適な学びの場は異なります。

まずは、主な選択肢である「特別支援学校高等部」「公立・私立高校(普通科・専門学科)」「通信制高校・定時制高校」の三つについて、その基本的な立ち位置と役割を理解しましょう。

高校の主な選択肢とその役割

1. 特別支援学校高等部:

知的な遅れがある場合や、重度・重複の障害がある場合に選ばれます。生活スキルや職業スキルに特化した、専門的かつ集中的な指導が受けられることが最大の特長です。卒業後の就労や福祉サービスへの移行を強く意識したカリキュラムが組まれています。

2. 公立・私立高校(普通科・専門学科):

主に知的な遅れがない、または軽度な発達障害のある生徒が選ぶ選択肢です。大学進学や一般企業への就職を目指すことが多く、通常の高校生活の中で「合理的配慮」を受けながら学びます。近年は、専門学科や商業科などで、障害のある生徒の受け入れに積極的な学校も増えています。

3. 通信制高校・定時制高校:

不登校経験がある、集団生活が苦手、あるいは自分のペースで学びたい生徒にとって有効な選択肢です。特に通信制高校は、登校日数が少なく、体調や特性に合わせた学習が可能で、発達障害を持つ生徒の受け皿として広く認知されています。

「合理的配慮」と高校での支援の実際

高校においても、中学校と同様に、障害のある生徒に対して「合理的配慮」を提供することが求められています。しかし、義務教育の中学校と異なり、高校では、生徒側にも自己管理能力や、配慮を求める意思表示がより一層求められるようになります。

高校で提供される合理的配慮の例としては、以下のようなものがあります。

  • 試験対策:試験時間の延長、別室受験、口頭での解答の許可。
  • 学習環境:座席位置の配慮、板書内容のデータ提供、専門家による個別指導の利用。
  • 進路支援:就職・進学先への障害特性の情報提供、面接練習の個別指導。

💡 ポイント

高校側がどこまで合理的配慮を提供できるかは、学校の理解度や教員の専門性、体制によって大きく異なります。必ず学校見学や個別相談を通じて、具体的な支援の実績を確認することが重要です。

高校選びのミスマッチを防ぐための視点

高校選びで後悔しないためには、以下の3点を冷静に評価することが大切です。

  1. 学力の評価:現在の学力が、志望校の授業スピードや試験レベルにどの程度対応できるか。
  2. 特性の評価:集団の中でのストレス耐性、自己管理能力、コミュニケーション能力が、その高校の環境で維持できるか。
  3. 卒業後の目標:高校卒業後の進路(進学か就労か)と、その高校のカリキュラムや進路指導が一致しているか。

特に、知的障害を伴わない発達障害の場合、「通常高校へ進学したい」という本人の希望と、「高校生活に耐えられるか」という保護者の不安がぶつかりやすいです。中学3年間で受けた支援記録を整理し、客観的な判断材料にしましょう。


特別支援学校高等部を選ぶ:就労と自立に特化した学び

特別支援学校の高等部は、障害特性に応じた専門的かつ体系的な教育を受けられる場所であり、特に知的な遅れを伴う生徒や、集中的な生活支援が必要な生徒にとって、最も適した選択肢の一つです。

高校卒業後の就労と地域生活での自立を最大の目標に、徹底した職業教育と生活指導が展開されます。

高等部の教育内容と職業訓練

特別支援学校高等部のカリキュラムは、大きく分けて普通教科、専門教科、自立活動の三本柱で構成されています。通常高校のような大学受験を前提とした高度な学問ではなく、生活に直結する実用的な知識とスキルが中心です。

特に専門教科では、職業教育に力が入れられます。具体的な訓練の例としては、以下のようなものがあります。

  • 作業学習:清掃、園芸、木工、織物、印刷などの実務的な技能。
  • 流通・サービス:商品の陳列、レジ打ち、接客、事務補助などの実践的な訓練。
  • 校外実習:卒業後の就職先を見据えた、数週間〜数ヶ月にわたる企業での職場体験

多くの学校が、校内に模擬会社や実習棟を設け、より実践に近い環境で訓練を行っています。この経験が、卒業後のスムーズな就職に繋がります。

特別支援学校高等部のメリット・デメリット

特別支援学校を選ぶ最大のメリットは、就労実績と手厚い支援体制です。学校とハローワーク、地域の福祉事業所との連携が強く、卒業生の就職率が高い傾向にあります。

  • 就労実績:学校が長年培ってきた企業との連携により、障害者雇用枠での就職先を紹介してもらいやすい。
  • 支援の専門性:教員や専門スタッフが障害特性を深く理解しており、個別の課題に合わせた指導が受けられる。
  • 安心感:環境がバリアフリーで、医療的ケアが必要な生徒への対応体制も整っていることが多い。

一方で、デメリットとしては、交流の限定性が挙げられます。他の高校の生徒との日常的な交流が少なくなることで、社会の多様な価値観に触れる機会が限定される可能性があります。

  • 交流:同学年の生徒数が少なく、交流の幅が狭くなりがちである。
  • 地域:自宅から学校までの距離が遠く、通学に時間がかかる場合がある。
  • 進路:原則として大学等への進学は想定されておらず、進学の選択肢は狭まる。

「高等部の3年間で、子どもは毎日欠かさず掃除をする習慣を身につけ、それが自信になりました。先生方が卒業後の生活を具体的に見据えて指導してくださったおかげで、安心して就職を迎えることができました。」

— 保護者の声

就労を最優先する生徒に適した学科・コース

特別支援学校高等部には、より専門的な職業訓練を提供する学科やコースが設けられている場合があります。例として、「産業科」「福祉サービス科」「情報ビジネス科」などがあります。

これらの専門学科は、一般企業への就職を強く希望する生徒に適しており、より高度なビジネスマナーや専門知識の習得を目指します。入学には、通常の高等部よりも高い学力や適性が求められることがあります。

✅ 成功のコツ

特別支援学校高等部を選ぶ際は、学校の過去3年間の就職率、主な就職先企業名、職場定着率を必ず確認しましょう。数字は学校の職業教育の質を測る重要な指標になります。


一般の高校を選ぶ:多様な環境での合理的配慮と進学

知的障害を伴わない発達障害(ASD、ADHD、LDなど)や、身体障害のある生徒の多くは、公立・私立の一般高校への進学を選択します。この選択は、大学進学の可能性を残しつつ、多様な生徒と学ぶ中で社会性を育むというメリットがあります。

しかし、一般高校での学校生活を成功させるためには、事前の情報収集と学校との入念な調整が不可欠です。

普通科・専門学科の選び方と配慮の限界

一般高校には、普通科のほか、商業科、工業科、農業科などの専門学科があります。お子さんが得意なことや興味関心に合致する専門学科を選ぶことは、学習意欲の維持と、将来の職業選択に繋がる点で非常に有効です。

  • 商業科:事務処理、簿記、ビジネスマナーなど、規則的な作業が得意な生徒に適している。
  • 工業科:特定の分野への強い興味や集中力がある生徒に適しているが、危険作業への配慮が必要な場合もある。
  • 普通科:幅広い学力を身につけたい、進路をまだ決めきれない生徒に適しているが、支援体制は手薄になりやすい。

一般高校での合理的配慮は義務付けられていますが、学校側には「過度の負担」を負わないという前提があります。特別支援学校のような個別指導体制や医療的ケアは期待できません。配慮の限界を理解し、お子さんが自力で対応できる範囲を見極めることが重要です。

一般高校での合理的配慮の具体例と交渉

一般高校で実際に提供されている合理的配慮には、以下のようなものがあります。

障害特性の例 具体的な配慮の例
ADHD 指示の明確化、板書を写す時間の確保、提出物の管理サポート
ASD 休憩時間や昼食時の別室利用、集団活動での役割の明確化
LD(読み書き困難) 音声読み上げソフトの利用許可、PCやタブレットを活用した学習
身体障害 エレベーターの利用、バリアフリー対応のトイレ、スクールバス乗降場所の配慮

配慮を確実に受けるためには、中学校を通じて高校側へ「個別の教育支援計画」「生活上の配慮事項」を詳細に伝えることが不可欠です。入学後のミスマッチを防ぐため、入学前に必ず高校の特別支援教育コーディネーターや教頭先生と面談し、書面で配慮内容を確認しましょう。

一般高校の「通級」・特別支援教育コーディネーター

一部の一般高校では、「通級指導教室」が設けられている、または近隣の学校の通級を利用できる場合があります。これは、通常の授業とは別に、ソーシャルスキルトレーニング(SST)や学習支援を専門の教員から受けられる非常に有効な手段です。

また、特別支援教育コーディネーターの存在も重要です。この教員は、生徒への支援計画の策定、合理的配慮の調整、そして外部機関(病院、福祉サービスなど)との連携の中心となります。コーディネーターの専門性や熱意が、高校生活の成功を左右すると言っても過言ではありません。

⚠️ 注意

一般高校の受験では、障害の告知(オープン)をするか否かの判断も重要です。告知をしない場合は、入学後の配慮は原則受けられません。告知は、内申書や調査書を通して行われますが、その後のサポート体制や入学選抜への影響について、事前に中学校の先生や教育委員会とよく相談してください。


定時制・通信制高校を選ぶ:自分のペースで学ぶという選択

全日制の一般高校での集団生活や、朝からの登校が困難な生徒にとって、定時制高校や通信制高校は、高校卒業資格を得るための重要な選択肢となります。

特に、発達障害や起立性調節障害、不登校の経験がある生徒にとって、自分のペースで学習を進められるこれらの学校は、精神的な負担を大きく軽減することができます。

定時制高校の特徴とメリット

定時制高校は、主に夜間に授業が行われますが、近年は二部制(午前・午後)や三部制(午前・午後・夜間)をとる学校も増えています。授業時間が短いため、アルバイトや他の活動と両立しやすいという特徴があります。

定時制高校の主なメリットは以下の通りです。

  • 時間帯:朝の登校が苦手な生徒でも、体調に合わせて午後や夜間に通学できる。
  • 少人数:全日制よりも生徒数が少ないため、集団の中でのストレスが比較的少ない。
  • 支援:多様な背景を持つ生徒が多く、生徒指導や生活指導に手厚い学校もある。

ただし、定時制高校は卒業までに4年間かかる場合が多いことや、授業内容が基礎学力に重点を置いているため、難関大学への進学には向かないという側面もあります。

通信制高校のメリットと選ぶ際の注意点

通信制高校は、主に自宅での自学自習(レポート作成)と、年に数回から数十回のスクーリング(登校日)で単位を修得します。最も自分のペースで学べるため、学校生活で強いストレスを感じる生徒にとって理想的です。

通信制高校のメリットは以下の通りです。

  • 柔軟性:登校頻度を選べるため、体調や精神的な波に合わせて学習を進められる。
  • 多様性:私立の通信制高校では、専門コース(声優、IT、デザインなど)が充実しているところもある。
  • 環境:人間関係のトラブルが少ない環境で、安心して学べる。

通信制高校を選ぶ際の注意点は、「学習の自己管理能力」が非常に強く求められることです。自分で計画を立ててレポートを提出し続ける意欲が必要です。また、特別支援教育の体制は学校によって大きな差があります。

💡 ポイント

通信制高校を選ぶ際は、「サポート校」の有無と内容を確認しましょう。サポート校は、レポート作成指導や学習の進捗管理、カウンセリングやSSTを提供し、通信制高校のデメリットを補ってくれます。ただし、サポート校の費用は高額になることが多いです。

私立高校・サポート校の選択肢

近年、発達障害のある生徒を積極的に受け入れ、独自の支援コースを設けている私立高校やサポート校が増加しています。これらの学校は、学費は高くなりますが、専門のスタッフが常駐し、少人数制でのきめ細かな支援を提供していることが多いです。

私立校の選択肢を検討する際は、以下の点を比較検討しましょう。

  • 個別指導の有無:集団授業だけでなく、個別の学習指導や進路相談を受けられるか。
  • SSTの提供:ソーシャルスキルトレーニングをカリキュラムに組み込んでいるか。
  • 卒業後の進路実績:就職・進学の実績や、その後の定着支援を行っているか。

これらの学校は、生徒一人あたりの教員比率が高いため、手厚い支援が期待できますが、必ず複数の学校を見学し、支援内容と費用が釣り合っているかを冷静に判断してください。


後悔しない高校選びのための具体的なアクションプラン

高校選びは、情報収集、見学、相談、決定というプロセスを計画的に進めることが成功の鍵です。特に中学3年生の1年間は、情報収集と内定獲得に向けて、親子で協力して動き出す必要があります。

アクションプラン:中学3年間の進路活動スケジュール

理想的な進路活動は、中学3年生の1年間で以下のステップを踏むことです。

  1. 中学2年〜3年春(4月):お子さんの特性と得意分野の再評価。進路の方向性(就職優先か、進学優先か)を家族で共有。
  2. 中学3年春〜夏(5月〜8月):すべての選択肢(特別支援学校、一般高校、通信制など)の学校見学・説明会に参加。複数の候補をリストアップ。
  3. 中学3年秋(9月〜11月):志望校を絞り込み、個別相談・体験入学へ参加。一般高校の場合は、合理的配慮の交渉を学校を通じて開始。
  4. 中学3年冬(12月〜3月):受験・出願。不合格の場合のセカンドプラン(併願校やサポート校)を準備。入学後の支援体制を最終確認。

特に、特別支援学校高等部は、一般入試とは異なる選考方法(事前相談、適性検査など)をとることが多いため、早い時期から教育委員会や学校との連携が必要です。

高校の支援体制を見極めるチェックリスト

見学や個別相談の際に、高校の支援体制をチェックするための具体的な質問例をまとめました。これらの質問を通して、学校の「本気度」を見極めてください。

  • コーディネーター:特別支援教育コーディネーターの専任度は?普段の業務の中でどれくらいの時間、支援に割いているか?
  • 教員研修:全教員が障害特性に関する研修を定期的に受けているか?
  • 具体的な実績:過去に、お子さんと似た特性の生徒に対し、どのような配慮を行い、どのような成果があったか?
  • 外部連携:スクールカウンセラーや福祉機関(就業・生活支援センターなど)との連携体制はどうか?
  • 卒業後の追跡:卒業生の就労後の定着支援や、進学後のフォローアップは行っているか?

「理念として支援しています」という言葉だけでなく、具体的な数字や事例を求めることが、失敗しない高校選びのコツです。

進路選択における「本人の意思」と「親の責任」

進路は、最終的にはお子さん本人が通う場所です。本人の希望やモチベーションを尊重することが、高校生活の成功に繋がります。

しかし、障害特性ゆえに現実的な判断が難しい場合や、理想と現実のギャップが大きい場合は、保護者や支援者が客観的な情報を提供し、慎重に舵取りをする責任があります。本人の希望を尊重しつつも、安全や将来の自立に直結する選択については、専門家の意見も交え、家族でよく話し合ってください。

✅ 成功のコツ

高校卒業後の進路を考える上で、地域の「障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)」へ中学3年生の段階で相談に行ってみましょう。職業の専門家から、お子さんの特性に合った高校の選び方や、卒業後の就労に有利な学び(資格など)について具体的なアドバイスをもらえます。


よくある質問(FAQ)と相談窓口

高校選びに関する保護者の方々からの、よくある質問とその回答をまとめました。

Q1. 高校受験の際の「特別措置」や「別枠受験」はありますか?

A. 公立高校の一般入試においては、主に身体障害のある生徒や、一部の特別な事情のある生徒を対象とした「特別措置」(試験時間の延長、文字の拡大など)はありますが、発達障害のみを理由とした別枠の入試は原則ありません。

ただし、一部の公立高校では、知的障害のない発達障害のある生徒を対象とした「インクルーシブ教育実践推進校」のような特別枠や、定員外での入学制度を設けている場合があります。これらの情報は、各自治体の教育委員会のホームページで確認するか、中学校の先生を通じて問い合わせる必要があります。

Q2. 通信制高校からでも大学進学は可能ですか?

A. はい、通信制高校からでも大学進学は可能です。通信制高校で得られるのは全日制と同じ「高校卒業資格」です。実際に、通信制高校から難関大学へ進学する生徒もいます。

しかし、通信制高校の学習内容は進学対策に特化していないため、大学受験を視野に入れる場合は、予備校や塾、あるいは進学に強いサポート校との併用がほぼ必須となります。自己管理能力と学習意欲が非常に重要です。

Q3. 途中で高校が合わなかった場合、特別支援学校高等部への転校はできますか?

A. はい、可能です。一般高校(全日制・定時制・通信制)から特別支援学校高等部への転校は「転籍」として認められています。高校での集団生活や学習についていけず、専門的な支援が必要になった場合に検討されます。

転籍には、教育委員会による再度の就学相談と、知的障害の有無を含めた障害区分の再判定が必要となることが多いため、手続きには数ヶ月かかる場合もあります。転籍を検討し始めたら、早めに学校と教育委員会に相談しましょう。

相談窓口・参考リンク

進路について悩んだら、以下の窓口に相談してください。

  • 中学校の進路指導担当の先生:まずは身近な先生に、お子さんの状況と悩みを具体的に伝えてください。
  • 地域の教育委員会・就学相談窓口:公的な制度や地域の高校の支援実績について、最も正確な情報を持っています。
  • 発達障害者支援センター:障害特性に合わせた、高校生活での具体的な支援方法や、進路決定のアドバイスがもらえます。
  • 障害者就業・生活支援センター:就労を視野に入れた高校選びについて、専門的な助言を得られます。


まとめ

障害がある場合の高校選びは、「どこなら入れるか」ではなく、「どこならお子さんがいきいきと、将来の目標に向かって成長できるか」という視点で決めるべきです。

特別支援学校高等部、一般高校(全日制・専門学科)、定時制・通信制というすべての選択肢には、それぞれにメリットとデメリット、そして提供できる支援の限界があります。大切なのは、お子さんの特性と将来の目標を明確にし、情報収集と見学を徹底することです。

この道のりは、情報収集と調整に多くの労力を伴いますが、あなたと支援者が連携すれば、必ずお子さんにとって最適な進路が見つかります。この記事で得た知識を武器に、ぜひ一歩を踏み出してください。

まとめ

  • 高校選びは、お子さんの「特性」と「卒業後の目標」(就労か進学か)を軸に、すべての選択肢を検討する。
  • 一般高校を選ぶ場合は、入学前の合理的配慮の交渉と学校側の支援実績の確認が成功の鍵となる。
  • 特別支援学校高等部は、就労と自立に特化した専門的な職業教育が受けられる点が最大の強みである。
  • 定時制・通信制高校は、登校日数や学習ペースに柔軟性があり、自己管理能力が求められるが、多様な学びが可能である。

菅原 聡

菅原 聡

すがわら さとし38
デスク📚 実務経験 12
🎯 就労支援🎯 進路支援

📜 保有資格:
職業指導員、キャリアコンサルタント、精神保健福祉士

就労移行支援事業所で10年以上、障害のある方の「働く」を支援してきました。一般就労への移行支援から就労継続支援まで、幅広い経験をもとに、「自分に合った働き方」を見つけるための情報をお届けします。

大学で社会福祉を学び、卒業後すぐに就労移行支援事業所に就職。当初は「障害があっても一般企業で働けるんだ」という驚きと感動の連続でした。これまで150名以上の方の就労支援に携わり、その8割が一般企業への就職を実現。ただし、「就職がゴール」ではなく、「長く働き続けられること」が本当のゴールだと考えています。印象的だったのは、精神障害のある方が、障害をオープンにして自分のペースで働ける職場を見つけ、「初めて仕事が楽しいと思えた」と言ってくださったこと。その笑顔が忘れられません。記事では、就労移行支援と就労継続支援の違い、企業選びのポイント、障害者雇用の現実など、実際の支援経験に基づいた実践的な情報をお伝えします。

もっと詳しく

💭 福祉の道を選んだ理由

大学で社会福祉を学び、「障害があっても一般企業で働ける」という可能性に感動したことがきっかけです。

✨ 印象に残っている出来事

精神障害のある方が、自分のペースで働ける職場を見つけ、「初めて仕事が楽しいと思えた」と言ってくださったこと。

✍️ 記事を書く上で大切にしていること

「就職がゴール」ではなく、「長く働き続けられること」を大切に、実践的な情報を発信します。

🎨 趣味・特技

ランニング、ビジネス書を読むこと

🔍 最近気になっているテーマ

リモートワークと障害者雇用、週20時間未満の短時間雇用

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