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初めての就労移行支援ガイド|利用前に知っておきたいポイント

📖 約15✍️ 伊藤 真由美
初めての就労移行支援ガイド|利用前に知っておきたいポイント
初めて就労移行支援を利用する方に向けた実践的なガイドです。利用対象者の条件、通所頻度、費用負担など基本事項を解説し、事業所選びの7つのチェックポイントを紹介します。利用開始前の準備として生活リズムの調整や通所ルート確認の重要性を説明し、利用後によくある悩みへの対処法も掲載。途中での変更や退所も可能で、無理なく自分のペースで進められることを強調しています。見学は複数箇所で行い、納得してから利用を始めることが成功の鍵です。

就労移行支援を利用する前の不安、ありませんか?

「就労移行支援って聞いたことはあるけれど、実際にどんなところなのかわからない」「利用してみたいけれど、自分に合っているか不安」「通い始めたら、途中でやめられないのでは?」——初めて利用を考えるとき、こうした疑問や不安を感じるのは当然のことです。

この記事では、就労移行支援を初めて利用する方に向けて、利用前に知っておきたい大切なポイントをわかりやすく解説します。事前に知っておくことで、安心して第一歩を踏み出せるはずです。

利用を始める前に確認したい基本事項

自分は本当に対象者なの?

就労移行支援は、一般企業での就職を目指す障害のある方が利用できるサービスです。具体的には、18歳以上65歳未満で、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病などのある方が対象となります。

よくある誤解として「障害者手帳がないと利用できない」と思われがちですが、実際には医師の診断書や意見書があれば利用できるケースも多くあります。また、自立支援医療受給者証を持っている方なども対象になることがあります。

💡 ポイント

「自分が対象かどうかわからない」という場合は、まず市区町村の障害福祉課に相談してみましょう。親身になって対応してもらえます。電話での相談も可能です。

どのくらいの期間・頻度で通うの?

就労移行支援の標準的な利用期間は原則2年間です。ただし、これは「2年間毎日通わなければならない」という意味ではありません。週に何日通うか、1日何時間利用するかは、あなたの体調や生活リズム、目標に合わせて柔軟に決められます。

実際には、最初は週2〜3日、半日程度から始めて、徐々にペースを上げていく方が多いようです。無理のない範囲でスタートできるので、「毎日通えるか心配」という方も安心してください。

利用パターン例 週の通所日数 1日の利用時間
スタート時 週2〜3日 2〜4時間
慣れてきた頃 週3〜4日 4〜6時間
就職準備期 週4〜5日 6〜8時間

費用はどのくらいかかる?

利用料金は、前年度の世帯収入に応じて決まります。生活保護を受けている方や住民税非課税世帯の方は無料で、多くの利用者が実質的な負担なしで利用しています。

負担が発生する場合でも、月額上限は9,300円または37,200円です。また、交通費や昼食代は別途かかる場合がありますが、事業所によっては昼食を安価で提供しているところもあります。

事業所選びで失敗しないためのチェックポイント

見学は複数の事業所で行う

就労移行支援事業所は、全国に3,000箇所以上あり、それぞれに特色があります。最低でも2〜3箇所は見学することをおすすめします。一箇所だけ見て決めてしまうと、後で「他の事業所の方が自分に合っていたかも」と後悔することがあります。

見学は無料で、多くの事業所では体験利用も可能です。遠慮せずに、気になる事業所にはどんどん問い合わせてみましょう。

見学時に必ずチェックしたい7つのポイント

見学の際、以下のポイントを確認することで、自分に合った事業所を見つけやすくなります。

  • スタッフの雰囲気や対応は親しみやすく、質問しやすいか
  • 訓練プログラムの内容は、自分の目指す仕事に役立ちそうか
  • 他の利用者の年齢層や障害種別は、自分と近いか
  • 施設の清潔さや設備の充実度はどうか
  • 通所にかかる時間や交通手段は無理がないか
  • 就職実績(就職率や定着率)はどの程度あるか
  • 個別対応や相談体制はしっかりしているか

✅ 成功のコツ

見学時には遠慮せず、気になることはどんどん質問しましょう。「こんなこと聞いていいのかな」と思うことほど、実は重要なポイントだったりします。事業所側も、質問されることを歓迎しています。

事業所の「得意分野」を見極める

就労移行支援事業所には、それぞれ得意とする分野があります。IT・Web系のスキル習得に強い事業所、軽作業や製造業への就職に実績のある事業所、精神障害や発達障害のサポートに特化した事業所など、さまざまです。

自分の目指す職種や、必要とするサポート内容と、事業所の強みがマッチしているかを確認することが大切です。ホームページやパンフレットだけではわからないこともあるので、見学時に直接聞いてみましょう。

利用開始前に準備しておくとよいこと

生活リズムを整えておく

就労移行支援を利用し始めると、定期的に事業所に通うことになります。いきなり毎日早起きするのは大変なので、利用開始の1〜2週間前から、少しずつ生活リズムを整えておくとスムーズです。

具体的には、毎日決まった時間に起床する、朝食をとる習慣をつける、外出の機会を増やすなど、できることから始めてみましょう。完璧を目指す必要はありません。少しずつで大丈夫です。

自分の目標をぼんやりでもイメージする

「どんな仕事に就きたいか」「どんな働き方をしたいか」について、漠然とでもいいのでイメージしておくと、事業所での面談がスムーズになります。明確な答えがなくても問題ありません。

たとえば「人と話すのは苦手だから、パソコンを使う仕事がいいかも」「体を動かす仕事の方が向いているかもしれない」「在宅ワークに興味がある」といった程度で十分です。利用しながら具体化していけます。

通所ルートを事前に確認する

初めての場所に行くのは誰でも緊張するものです。利用開始日の前に、一度事業所までの道のりを実際に歩いてみることをおすすめします。通所にかかる時間や、乗り換えの方法を確認できますし、当日の不安が軽減されます。

バスや電車を利用する場合は、時刻表もチェックしておきましょう。朝の混雑具合なども、実際に体験しておくと安心です。

利用開始後によくある悩みと対処法

「他の人についていけない」と感じたら

利用を始めると、周りの人と自分を比べて「自分だけできていない」と感じることがあるかもしれません。でも、一人ひとりのペースは違って当然です。就労移行支援は競争の場ではありません。

不安に感じたら、すぐにスタッフに相談しましょう。個別に対応してもらえますし、プログラムの内容や進め方を調整してもらうこともできます。「こんなことで相談してもいいのかな」と思わず、小さなことでも話してみてください。

⚠️ 注意

他の利用者と比較して焦る必要はありません。あなたのゴールは「他の人より早く就職すること」ではなく、「自分に合った仕事を見つけて、長く働き続けること」です。

通所がつらくなったとき

体調不良や気分の落ち込みなどで、通所がつらく感じる日もあるでしょう。そんなときは無理をせず休むことも大切です。休むことに罪悪感を感じる必要はありません。

ただし、「つらい」と感じたら、その理由をスタッフに伝えることをおすすめします。通所日数を減らしたり、プログラム内容を調整したりすることで、無理なく続けられるようになることも多いのです。

「自分に合っていない」と感じた場合

利用を始めてみて「この事業所は自分に合わない」と感じることもあるかもしれません。その場合、事業所を変更することは可能です。我慢して通い続ける必要はありません。

まずはスタッフに正直に気持ちを伝えてみましょう。改善の余地があるかもしれません。それでも難しいと感じたら、市区町村の窓口に相談し、他の事業所への変更を検討することができます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 利用を途中でやめることはできますか?

はい、できます。就労移行支援は強制ではありませんので、やめたいと思ったらいつでも退所できます。ただし、なぜやめたいのか、スタッフに相談してからの方が、よりよい選択ができることも多いです。別の事業所への変更という選択肢もあります。

Q2. 体験利用は何日間くらいできますか?

事業所によって異なりますが、一般的には1日から1週間程度の体験利用が可能です。複数の事業所で体験してから決めることもできますので、納得いくまで見学・体験してください。

Q3. 利用中にアルバイトはできますか?

基本的には可能ですが、事業所や自治体によってルールが異なります。アルバイトをすることで訓練に支障が出る場合もありますので、事前にスタッフに相談することをおすすめします。収入があると利用料に影響する場合もあります。

Q4. パソコンが全く使えなくても大丈夫ですか?

大丈夫です。多くの事業所では、パソコンの基礎から教えてもらえます。マウスの使い方、文字入力の練習など、初歩的なことから始められますので、未経験でも心配いりません。逆に、スキルアップを目指す方向けの上級プログラムもあります。

Q5. 就職活動は自分一人でやらなければいけませんか?

いいえ、スタッフが手厚くサポートしてくれます。履歴書の書き方、面接の練習、求人探し、企業見学の同行など、就職活動のあらゆる場面でサポートが受けられます。一人で抱え込まずに、安心して任せてください。

Q6. 家族や支援者も見学に同行できますか?

はい、できます。むしろ、家族や支援者の方と一緒に見学することを歓迎している事業所が多いです。複数の視点で判断できますし、家族も安心できます。見学の予約時に、同行者がいることを伝えておくとスムーズです。

まとめ

この記事では、初めて就労移行支援を利用する前に知っておきたいポイントについて解説しました。

  • 利用対象者は18歳以上65歳未満の障害のある方で、障害者手帳がなくても利用できる場合があります
  • 事業所選びは複数箇所を見学・比較して、自分に合ったところを選ぶことが大切です
  • 利用開始前に生活リズムを整え、通所ルートを確認しておくとスムーズです
  • 通所がつらくなったり、合わないと感じたりしたら、遠慮なくスタッフに相談しましょう
  • 途中での退所や事業所変更も可能なので、無理をせず自分のペースで進めることができます

不安や疑問があるのは当然のことです。まずは気軽に見学に行ってみることから始めてみませんか。実際に足を運んでみると、想像していたよりも温かく迎えてもらえることに気づくはずです。

あなたの新しい一歩を、心から応援しています。

伊藤 真由美

伊藤 真由美

いとう まゆみ33
担当📚 実務経験 10
🎯 就労支援🎯 進路支援

📜 保有資格:
特別支援学校教諭免許、社会福祉士

特別支援学校で5年教員を務めた後、就労継続支援B型事業所で5年勤務。「学校から社会へ」の移行支援と、「自分のペースで働く」を応援します。進路選択や作業所選びの情報をお届けします。

大学で特別支援教育を学び、卒業後は特別支援学校の教員として5年間勤務。知的障害や発達障害のある生徒たちの進路指導を担当する中で、「卒業後の支援」の重要性を痛感しました。そこで教員を辞め、就労継続支援B型事業所に転職。現在は生活支援員として、様々な障害のある方が自分のペースで働く姿を日々見守っています。特に大切にしているのは、「働くことがすべてではない」という視点。一般就労が難しくても、作業所での仕事や日中活動を通じて、生きがいや居場所を見つけることは十分可能です。記事では、特別支援学校卒業後の進路選択、就労継続支援A型・B型の違い、作業所での実際の仕事内容など、「自分らしい働き方・過ごし方」を見つけるための情報を発信します。

もっと詳しく

💭 福祉の道を選んだ理由

特別支援教育を学び、「卒業後の支援」の重要性を感じたことがきっかけです。

✨ 印象に残っている出来事

作業所での仕事や日中活動を通じて、生きがいや居場所を見つけた方々を見守ってきたこと。

✍️ 記事を書く上で大切にしていること

「働くことがすべてではない」という視点を大切に、自分らしい過ごし方を見つける情報を発信します。

🎨 趣味・特技

ハンドメイド、音楽鑑賞

🔍 最近気になっているテーマ

発達障害のある方の就労支援、工賃向上の取り組み

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