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授業についていけないと感じたときの相談先

📖 約66✍️ 鈴木 美咲
授業についていけないと感じたときの相談先
学校の授業についていけず不安を感じている障害のある児童生徒や保護者、支援者に向けた包括的なガイドです。学校内の相談先(担任、SC、養護教諭)の活用方法から、発達特性に応じた公的支援(通級、教育相談センター、医療機関)の繋げ方までを具体的に解説しています。また、放課後等デイサービスやICT活用など学校外の選択肢も提示し、「学びの形は一つではない」というメッセージを伝えます。相談を円滑に進めるための「個別支援計画」の重要性やメモ作成のコツも網羅し、孤独な悩みを解決するための実践的なステップを提案しています。

一人で抱え込まないで:授業が難しいと感じたときの安心相談ガイド

「先生の言っていることが分からない」「黒板の文字を写すだけで精一杯」学校生活の中で、授業についていけないと感じる瞬間はとても孤独で不安なものです。周りの友達がスラスラと問題を解いている姿を見ると、自分だけが取り残されているような焦りを感じてしまうこともあるでしょう。しかし、その原因は決してあなたの努力不足だけではありません。

学習における「つまずき」には、環境の影響や特性の不一致など、目には見えにくい様々な要因が隠れていることがあります。この記事では、授業が難しいと感じたときに、誰に、どのような順番で相談すればよいのかを具体的に分かりやすく解説します。学校内外にあるサポート体制を知ることで、あなたに合った学び方を見つけるヒントが得られるはずです。

保護者の方や支援者の方にとっても、お子さんのSOSをどのように受け止め、公的な支援へと繋げていくべきかの道しるべとなります。まずは深呼吸をして、この記事を読み進めてみてください。学びの形は一つではありません。あなたらしく成長できる場所を一緒に探していきましょう。


学校内でまず相談すべき相手と役割

担任の先生や教科担当へのアプローチ

授業のことで困ったとき、最も身近にいる相談相手は担任の先生です。担任の先生は学級全体の様子を見ているため、どの科目でどのような困りごとが生じているのか、休み時間の過ごし方はどうかなど、多角的な視点から状況を把握しています。まずは、放課後や休み時間などの落ち着いたタイミングで「最近、授業の内容が少し難しく感じています」と率直に伝えてみましょう。

特定の科目が苦手な場合は、その教科担当の先生に直接質問するのも一つの手です。教科担当の先生は、その分野の専門家です。例えば「数学の関数の概念がどうしても理解できない」「英語のリスニングで音が聞き取れない」といった具体的なつまずきを伝えることで、おすすめの参考書や、少し目線を変えた説明をしてもらえることがあります。

先生方も、生徒がどこでつまずいているかを知りたいと考えています。早めに相談することで、授業中に少し多めに机を回って様子を見てくれたり、プリントにフリガナを振ってくれたりといった、ちょっとした合理的配慮のきっかけになることも多いのです。まずは一言、勇気を出して声をかけてみることから始まります。

スクールカウンセラーの活用方法

「勉強のことが不安で夜も眠れない」「先生に相談するのが怖い」といった、心理的な負担が大きい場合にはスクールカウンセラー(SC)の出番です。スクールカウンセラーは、心理学の専門知識を持った外部の専門家として学校に配置されています。成績や学習内容そのものを評価する立場ではないため、ありのままの不安な気持ちを打ち明けやすいのがメリットです。

授業についていけない原因が、単なる理解力不足ではなく、教室の騒音が気になって集中できない、人間関係の悩みで頭がいっぱいになっている、といった「環境や心の問題」にある場合、スクールカウンセラーはその真実を紐解く手助けをしてくれます。相談内容は守秘義務によって守られているため、安心して話をすることができます。

スクールカウンセラーに話をすることで、自分自身の特性や「得意・不得意」の傾向に気づけることもあります。学校側に対しても、カウンセラーの視点から「この生徒にはこのような支援が必要かもしれません」という専門的な助言をしてもらうことができ、より組織的なサポートへと繋がっていくことが期待できます。

保健室の先生がくれるサポート

授業に出るのが辛くて体が重いとき、保健室(養護教諭)を訪れるのも有効な選択肢です。保健室の先生は、生徒の心身の健康状態をトータルで見守る立場にあります。「お腹が痛い」「頭が痛い」といった身体症状の裏に、実は学習に対する強いプレッシャーが隠れていることに気づいてくれることもあります。

保健室は、教室という「評価の場」から離れて一息つける安全な場所(セーフティネット)でもあります。授業についていけない焦りでパニックになりそうなとき、保健室で少し休むことで冷静さを取り戻せる場合があります。保健室の先生は、担任とは異なる中立的な立場で話を聞いてくれるため、客観的なアドバイスがもらえることも多いでしょう。

また、保健室の先生は地域の医療機関や相談機関に関する情報も持っています。学習のつまずきの背景に、視力や聴力の問題、あるいは何らかの発達上の特性が疑われる場合、適切な窓口を紹介してくれる架け橋になってくれます。保健室は、心と体を整えながら「次のステップ」を考えるための大切な拠点なのです。

💡 ポイント

学校内の相談先は複数あります。一人の先生に相談して解決しない場合でも、別の先生に相談することで新しい視点が見つかることがあります。話しやすい相手を誰か一人見つけてみましょう。


発達の特性や学習障害が疑われる場合

通級指導教室と特別支援教室

授業についていけない理由として、読み書きや計算など特定の分野に強い困難がある「学習障害(LD)」や、集中力の維持が難しい「ADHD(注意欠如・多動症)」などの特性が隠れている場合があります。このような場合、通常の学級に在籍しながら、週に数時間だけ別の教室で個別の指導を受ける通級指導教室の利用を検討することができます。

通級指導教室では、一人ひとりの特性に合わせた「学び方の工夫」を練習します。例えば、文章を読み飛ばしてしまう子には視線を誘導するガイドの使い方を教えたり、整理整頓が苦手な子にはノートの取り方を工夫したりします。ここでは、単に勉強を教えるだけでなく、自分の特性を理解し、どうすれば自分らしく活動できるかという「自己理解」を深める時間も大切にされています。

通級指導を受けるためには、専門家によるアセスメントや教育委員会の承認が必要になることが一般的です。まずは学校の特別支援教育コーディネーター(多くの場合は教頭先生や経験豊富な先生が担当しています)に相談し、どのような手続きが必要かを確認してみましょう。これは決して「特別な扱い」ではなく、公平に学ぶ権利を守るための大切な制度です。

教育相談センターや発達支援センター

学校外の公的な相談先として、各自治体が設置している教育相談センター児童発達支援センターがあります。ここでは、心理主事や社会福祉士、教育経験者などの専門家が、学習の遅れや不登校、発達の悩みに関する相談を無料で受け付けています。学校には直接言いづらいことや、より長期的な視点での進路相談を行いたい場合に適しています。

これらのセンターでは、必要に応じてWISC-V(ウィスク5)などの知能検査や発達検査を実施してくれることがあります。検査を受けることで、「言葉で聞いた情報を覚えるのが得意」「目で見た情報を処理するのが少しゆっくり」といった脳の使い方のクセが数値で可視化されます。このデータは、学校での適切な支援方法を話し合うための強力なエビデンス(根拠)となります。

教育相談センターは、学校と家庭の間に立って中立的なアドバイスをしてくれる場所でもあります。「学校にどう伝えたらいいか分からない」と悩んでいる保護者の方にとっても、具体的な伝え方のコツや、他校での成功事例を教えてもらえる心強い味方です。電話相談から始められる自治体も多いため、まずは気軽に連絡してみることをお勧めします。

医療機関(小児科・児童精神科)との連携

学習の困難さが、睡眠障害や強い不安、あるいは脳の機能的な特性と深く関わっていると考えられる場合は、医療機関を受診することも選択肢に入ります。主に小児科や児童精神科、思春期外来などが担当窓口となります。医師の診断を受けることで、本人の「辛さ」が個人の性格のせいではなく、医学的な背景があるものだと周囲が理解しやすくなります。

医療機関では、診断に基づいて薬物療法を検討したり、専門的なリハビリテーション(作業療法や言語療法)を提案したりすることがあります。例えば、不注意によって授業に集中できない場合に、服薬によって脳内の情報の整理を助けることで、驚くほど授業が分かりやすくなるというケースも存在します。もちろん、服薬はあくまで選択肢の一つであり、強制されるものではありません。

医療機関の大きな役割は、診断書や意見書を作成してくれることです。これを学校に提出することで、定期テストの時間を延長してもらったり、タブレット端末の使用を認めてもらったりといった、より具体的な支援の内容が公的に認められやすくなります。教育と医療がタッグを組むことで、サポートの厚みは一気に増していきます。

⚠️ 注意

児童精神科などは非常に予約が取りにくいことが多く、初診まで数ヶ月待ちということも珍しくありません。「少し相談してみたいな」と思ったら、早めに予約を入れるか、まずは地域の保健センターに相談してみるのがスムーズです。


家庭外の学習サポートと居場所

放課後等デイサービスの役割

障害や発達の特性がある児童生徒(6歳〜18歳)が利用できる放課後の居場所として、放課後等デイサービス(放デイ)があります。これは福祉サービスの一種で、利用には「受給者証」という自治体が発行する証明書が必要です。学習支援に特化した事業所もあり、そこでは学校の宿題だけでなく、本人の特性に合わせた独自のカリキュラムを提供してくれます。

放課後等デイサービスの良さは、スタッフと子どもの距離が近く、一人ひとりのペースを徹底的に尊重してくれる点です。学校の大人数の中では質問ができない子でも、少人数の環境であれば安心して「分からない」と言えるようになります。また、同じような悩みを持つ仲間と出会うことで、「できないのは自分だけじゃないんだ」という安心感を得られる場所でもあります。

さらに、放デイのスタッフは家庭や学校とも連携を図ります。学校での様子を共有し、家庭での学習方法をアドバイスしてくれるなど、生活全体のコーディネーターのような役割を果たしてくれます。学校外に「自分のことを分かってくれる専門家」がいるという事実は、子どもにとっても保護者にとっても大きな精神的支柱となります。

フリースクールや学習支援塾

もし学校の授業スタイルそのものが本人に合わず、登校すること自体が苦痛になっている場合は、フリースクールという選択肢もあります。フリースクールは、不登校の子どもたちが自由に過ごし、自分に合った学びを見つける場所です。義務教育期間中であれば、フリースクールでの活動を学校の「出席」として認めてもらえる制度もあります。

また、最近では発達障害や学習特性に理解のある専門の学習塾も増えています。これらの塾では、例えば「漢字の書き取り」をひたすら繰り返すのではなく、視覚的なイメージを使って覚えたり、パソコンを活用したりするなど、最新の教育技術(EdTech)を駆使した指導を行っています。学校の授業とは別のルートで「分かる!」という体験を積むことで、失いかけていた自信を取り戻すことができます。

ただし、フリースクールや私立の専門塾は月謝が高額になることが多く、家計への負担も考慮する必要があります。自治体によっては、低所得世帯向けに無料の学習支援ボランティア(地域未来塾など)を実施している場合もあります。まずは地元の福祉事務所や教育委員会に、利用可能なリソース(資源)がないかを確認してみましょう。

オンライン学習とICTの活用

学校や塾に通うこと自体がエネルギーを必要とする場合、オンライン学習(スタディサプリやeラーニングなど)が非常に有効な武器になります。オンライン学習の最大のメリットは「自分のペースで、何度でも見直せる」ことです。学校の授業は一度聞き逃すと取り戻せませんが、動画授業であれば分からない箇所で一時停止したり、1.25倍速でテンポよく視聴したりすることができます。

また、学習障害のある生徒にとって、ICT(情報通信技術)の活用はメガネをかけるのと同じくらい重要な「補助具」です。音声読み上げ機能を使えば、教科書の文字が読めなくても内容を理解できますし、音声入力を使えば、文字を書くのが苦手でも自分の考えを文章にできます。文部科学省も、障害のある生徒のICT活用を推進しており、学校での使用を認める動きが加速しています。

家庭でも、タブレット学習を積極的に取り入れてみてください。ゲーム感覚で取り組めるドリルアプリなどは、学習に対する心理的なハードルを下げてくれます。「勉強=紙と鉛筆」という固定観念を外してみることで、授業についていけないという悩みが「自分に合う道具を使えばできる」という希望に変わるかもしれません。

✅ 成功のコツ

「どこに行けばいいか」を迷ったときは、まず「何が一番辛いか」を言葉にしてみましょう。内容が分からないなら学習塾、心が疲れているならカウンセリング、環境を変えたいならフリースクール、というように行き先が選びやすくなります。


相談をスムーズに進めるための準備

具体的な「困りごと」を整理する

相談に行く前に、今の状況を少しだけ整理しておくと、相手に伝わりやすくなり、適切なアドバイスが得られやすくなります。ポイントは「いつ、どの科目で、どのようなことが起きているか」を具体的に挙げることです。ただ「勉強が分からない」と言うよりも、「国語の教科書を音読するときに、同じ行を何度も読んでしまう」「算数の筆算で数字がズレてしまう」といった具体例の方が、支援のヒントになります。

また、体調の変化についても記録しておきましょう。「授業が始まるとお腹が痛くなる」「日曜日の夜に涙が出る」といった症状は、ストレスの度合いを測る大切な指標です。保護者の方は、家庭での宿題の様子(何分くらい集中できているか、どこで手が止まるか)や、テストの結果を持ち寄ると、相談がより具体的になります。

整理する際には、「得意なこと・好きなこと」も忘れずに書き添えてください。支援の目的は「苦手なことを克服させること」だけではなく、「得意なことを活かして苦手をカバーする」ことにもあります。絵を描くのが得意、歴史の知識は誰にも負けない、といったポジティブな情報は、支援方針を立てる際の大きな強みになります。

個別の教育支援計画と指導計画

学校でのサポートを公式なものにするために、「個別の教育支援計画」「個別の指導計画」の作成を依頼しましょう。これは、障害のある生徒や支援が必要な生徒一人ひとりのために、どのような目標を立て、どのような配慮を行うかを文書化したものです。これがあることで、年度が変わって担任の先生が変わっても、一貫したサポートを受け続けることができます。

「教育支援計画」は、学校だけでなく家庭や福祉、医療などが連携するための長期的なビジョンを示すものです。「指導計画」は、それを踏まえて日々の授業で具体的にどう教えるかを記したより詳細なものです。保護者の方も、この作成プロセスに参加する権利があります。学校側と一緒に「今のこの子には何が必要か」を話し合い、合意形成を図ることが大切です。

テーブルでこれらの計画の違いをまとめました。

項目 個別の教育支援計画 個別の指導計画
役割 長期的な視点での生活・福祉・医療との連携 具体的な学習内容や評価、指導方法の決定
対象期間 数年〜卒業まで(長期) 学期〜1年単位(短期)
主な内容 将来の自立に向けた目標、関係機関の連絡先 各教科の配慮事項、スモールステップの目標

相談シートや記録メモの活用

いざ相談の場に行くと、緊張して言いたいことが言えなくなってしまうことがあります。そんなときのために、A4一枚程度の「相談シート」を作成しておくのがおすすめです。以下の項目を埋めておくだけで、情報の伝え漏れを防ぐことができます。

  • 相談したい内容の優先順位(一番困っていることから)
  • 本人の現在の体調や学校での様子
  • これまでに試してみて効果があったこと・なかったこと
  • 学校や相談先に期待すること(要望)
  • (検査等を受けていれば)その結果の概要

また、相談が終わった後は、相手が言ってくれたアドバイスや「これから学校としてやってくれること」を必ずメモに残しておきましょう。後で読み返すことで安心感に繋がりますし、もし約束が守られていなかった場合に、再度話し合うための材料になります。相談は一度で終わるものではなく、何度も改善を繰り返していく「対話のプロセス」なのです。

⚠️ 注意

要望を伝えるときは「〜してください」と断定するよりも、「〜のことで困っているので、〇〇のような配慮が可能かどうか検討いただけませんか」と提案の形で伝えると、学校側も建設的な議論をしやすくなります。


よくある質問(FAQ)

Q. 授業についていけないのは「なまけ」だと言われます。

多くの人が誤解しがちですが、本人が「辛い」と感じている以上、それは決して「なまけ」ではありません。特に発達障害や学習障害のある生徒は、周囲からは見えないところで、人の何倍ものエネルギーを使って学習しています。それなのに結果が出ないことが続くと、脳の防御反応として「これ以上傷つかないように活動を停止する(なまけているように見える)」ことがあります。専門的な検査を受けることで、本人の努力ではどうしようもない「特性」があることが証明されると、こうした周囲の誤解を解く大きな助けになります。

Q. 相談したことで「特別扱い」されて、いじめられないか心配です。

周囲の目が気になるのは当然の心理です。しかし、現在の教育現場では、多様な学びを認める「インクルーシブ教育」の考え方が浸透しつつあります。目立たない形での配慮(例えば、プリントの文字をさりげなく大きくする、座席を一番前にする、別室でのテスト実施など)を工夫することも可能です。どのような配慮なら本人が抵抗を感じないか、担任の先生や本人、保護者で事前によく話し合っておきましょう。「自分に合った眼鏡をかけること」が特別扱いではないように、必要な支援を受けることは権利であることを共有していくことが大切です。

Q. 勉強が遅れすぎて、もう手遅れな気がして絶望しています。

勉強に「手遅れ」ということは絶対にありません。人生は長く、学校を卒業した後も学びの機会は無限にあります。大切なのは、今この瞬間に自信を完全に失って「自分はダメな人間だ」という自己否定の泥沼に沈まないことです。一旦、今の学年の勉強から離れて、確実に分かる学年の内容まで戻ってみましょう。これを「さかのぼり学習」と言います。10点だったテストが20点になる、小さな「できた!」を積み重ねることが、凍りついた心を溶かす唯一の方法です。道は決して一本ではありません。通信制高校や高卒認定試験など、自分のペースで学び直せるルートはたくさん用意されています。

Q. 先生に相談しても「様子を見ましょう」と言われるだけです。

学校側も日々忙しく、深刻さが伝わっていない場合があります。そんな時は、「いつまで、どのように様子を見るのか」を具体的に確認してみてください。また、単に「様子を見る」のではなく、「一週間、このプリントをやってみて状況が変わるか見てみましょう」というように、期限付きの試行を提案するのも有効です。それでも進展がない場合は、学校以外の第三者機関(教育相談センターなど)に相談し、そこから学校へ働きかけてもらう「外圧」を利用することも一つの手段です。粘り強く、しかし冷静に、味方を増やしていきましょう。


まとめ

授業についていけないと感じることは、とても苦しい体験です。しかし、それは決してあなた一人の責任ではありません。今回お伝えしたポイントを整理しましょう。

  • 校内の複数の窓口を活用する:担任、教科担当、スクールカウンセラー、保健室の先生。話しやすい相手を選んでください。
  • 特性の理解と公的支援:学習障害やADHDの可能性があるなら、通級指導や専門の相談センターを頼りましょう。
  • 学校外の居場所を確保する:放課後等デイサービスやフリースクール、オンライン学習など、学びの場は学校だけではありません。
  • 準備をして相談に臨む:困りごとをメモにまとめ、具体的な「配慮」を一緒に考えてもらう姿勢を持ちましょう。
  • 自分を責めない:学び方は人それぞれ。自分に合った道具と方法を見つければ、可能性は必ず広がります。

学校は、知識を詰め込むだけの場所ではなく、あなたが社会で自分らしく生きていくための「準備」をする場所です。授業についていけないからといって、あなたの価値が下がるわけではありません。むしろ、この困難に向き合い、助けを求める力を身につけることは、将来社会に出たときに自分を守るための最強のスキル(ヘルプシーキング)になります。

次のアクションとして、まずは「一番言いやすい先生」に相談する時間を予約するか、あるいは今の気持ちを紙に書き出してみることから始めてみませんか。最初の一歩はとても重く感じますが、一度動き出せば、あなたの周りには助けてくれる大人が意外とたくさんいることに気づくはずです。あなたの毎日が、少しずつ軽やかで希望に満ちたものになることを、心から願っています。

鈴木 美咲

鈴木 美咲

すずき みさき42
担当📚 実務経験 15
🎯 相談支援🎯 当事者・家族支援

📜 保有資格:
社会福祉士、相談支援専門員

相談支援専門員として15年、障害のある方とそのご家族の「困った」に寄り添ってきました。実際の相談事例をもとに、当事者やご家族のリアルな声、具体的な解決策をお届けします。「一人で悩まないで」がモットーです。

社会福祉士として障害者相談支援事業所に勤務し15年。年間約100件の相談に対応し、サービス等利用計画の作成や、関係機関との調整を行っています。この仕事の魅力は、「困っている」状態から「解決した!」という笑顔に変わる瞬間に立ち会えること。ただし、制度が複雑で「どこに相談すればいいか分からない」という声を本当によく聞きます。特に印象深いのは、お子さんの障害を受け入れられず孤立していたお母さんが、同じ境遇の親の会に繋がり、「一人じゃないと分かって救われた」と涙ながらに話してくださったこと。情報と繋がりの大切さを実感しました。記事では、実際の相談事例(もちろん個人情報は特定できないよう配慮)をベースに、「こんなとき、どうすればいい?」という疑問に答えていきます。

もっと詳しく

💭 福祉の道を選んだ理由

大学のボランティアで障害のある方と出会い、「困っている」を「解決した!」に変える仕事がしたいと思ったことがきっかけです。

✨ 印象に残っている出来事

孤立していたお母さんが、親の会に繋がり「一人じゃないと分かって救われた」と話してくださったこと。

✍️ 記事を書く上で大切にしていること

実際の相談事例をもとに、「こんなとき、どうすればいい?」という疑問に答えることを大切にしています。

🎨 趣味・特技

ヨガ、カフェ巡り

🔍 最近気になっているテーマ

ヤングケアラー支援、家族のレスパイトケア

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